ロシアの2022年の「純輸出」が大幅に増加

 


ロシアGDP、22年は2.1%減 侵攻直後の予想より改善

ロイター 2023/02/21

ロシア連邦統計局が20日発表した2022年国内総生産(GDP)は前年比2.1%減少した。ウクライナ侵攻の影響で21年の5.6%増からマイナスに転じた。

侵攻開始直後の予想よりは小幅なマイナスにとどまった。経済省は12%を超える落ち込みを予測していた時期もあった。侵攻前の政府見通しは3%のプラス成長だった。

統計によると、GDPは製造業、卸売・小売業などで減少した一方、農業、接客業、建設業、鉱業では増加。また、行政および「軍事安全保障」が4.1%増となった。

アナリストらは、軍事支出の増加が工業生産の落ち込みを一部相殺していると指摘した。

純輸出は9.3%から12.8%に増加。統計局は「輸出された燃料やエネルギー製品の価格が輸入を大きく上回ったため」としている。

ロシア中央銀行は同日、23年第1・四半期のGDPを前年比2.4%減、インフレ率を同3.6%と予想した。