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2025年の日本の「農業倒産」が過去最多になることが確定





農業倒産が過去最多、まだまだ続く「令和の米騒動」=2025年を振り返って(5)

東京商工リサーチ 2025/12/29

2024年に過去最多の87件を記録した農業の倒産は、2025年1-11月累計ですでに92件に達し、2年連続で最多を更新した。とりわけ、増加が目立つのが酪農、養豚、養鶏など、畜産農業の倒産だ。

牧場経営のほか、グループで農畜産物の販売なども展開していたファーマーズホールディングス(株)(TSRコード:025721453)が7月、グループ11社と同時に民事再生法を申請した。

従来の畜産業の枠にとらわれない新しいビジネスモデルを目指し、同業他社の買収を進めた。将来的には株式上場も目指していたが、拡大路線を急いだあまり、資金繰りが悪化し、計画はとん挫した。負債総額はグループ合計で約92億7500万円に達する大型倒産となった。

農業分野は、「担い手不足への対応」という課題が横たわるなか、コロナ禍での需要減、深刻なエネルギーコストの上昇、飼料・肥料の値上がりに翻弄されている。さらに、天候不順や伝染病など予想が難しいリスクも追い打ちをかける。また、円安の進行は飼料や肥料の高騰を招き、打撃を与えている。

近年は、効率経営や人材確保を目的に、企業経営の考え方を取り入れた農業分野の法人化が進んできた。ところが、倒産は経営体力の乏しい小規模事業者や、実績の乏しい新興企業に集中する皮肉な結果となっている。

前年に引き続き、2025年の農業分野で大きなトピックとなったのは「令和の米騒動」だ。政府備蓄米の放出を経て、2025年新米の流通で落ち着いたかに見えた米の販売価格は、年後半にかけて再び上昇に転じ、直近では最高値を更新した。この間、価格転嫁や在庫の評価益の恩恵を受けた流通業者もあれば、仕入価格の高騰が直撃した飲食業者などは苦境にさらされた。

適正なコメの価格とは――。生産者保護か消費者利益か、淘汰か保護か、市場原理か積極介入か。国民がそれぞれの立場で日本の主食について模索する日々が続く。その解決には政府の客観的で、冷静な舵取りが求められている。




コメの民間輸入量が前年の「104倍」に





コメ民間輸入量が前年の104倍に 1キロあたり341円の関税かかっても割安

テレ朝NEWS 2025/12/26

25日、財務省が公表した貿易統計によりますと、11月に民間企業が輸入したコメの量は2787トンで、去年の同じ月の13倍に増加しました。

今年1月から11月までの累計の輸入量は9万2915トンで、去年のおよそ104倍です。

日本では国が関税のかからない枠の中で輸入するか、その枠の外で1キロあたり341円の高い関税を払って民間企業が輸入するかの2通りの方法があります。

今年は国産の銘柄米の平均店頭価格が上昇したため、高い関税がかかっても、輸入米が割安なことから、民間の輸入量が増加しています。




タイとカンボジアの軍事衝突で500万匹の家畜が影響を受けているという報道。すでに400頭以上が死亡





タイとカンボジアの国境での衝突は500万頭以上の家畜に影響を与えた

Thai PBS 2025/12/11

เหตุปะทะชายแดนไทย-กัมพูชา พบสัตว์เลี้ยงได้รับผลกระทบกว่า 5 ล้านตัว การเมือง

タイ・カンボジア国境での衝突を受け、政府は農家への家畜避難支援を加速させている。現在、500万頭以上の家畜が影響を受けている。

本日(12月11日)、首相府副報道官のアイリン・パンリット氏は、タイ・カンボジア国境沿いの状況が地域住民と家畜に深刻な影響を与えていることを明らかにした。

政府は農業協同組合省畜産開発局を通じて、ブリーラム県、ウボンラチャタニー県、シーサケート県、スリン県、トラート県、サケーオ県の6県、20郡、196郡、1,704村に及ぶ被災地域の畜産農家と家畜の保護に緊急支援を行っている。

12月9日に実施された予備調査によると、被災地の動物の総数は 5,599,993頭で、牛 432,585頭、水牛 90,672頭、豚 122,716頭、ヤギと羊 23,959頭、家禽 470万羽以上、犬 148,647頭、猫 65,139頭に及んでいることが判明した。現在、ウボンラチャタニー県とスリン県では 432頭の動物が死亡または行方不明になっていると報告されており、そのほとんどは家禽、牛、水牛だ。

緊急支援として、畜産開発局は 11,000キログラムの動物飼料、8,000キログラムの犬猫用飼料、1,000キログラムの牛用飼料を配布した。また、犬猫用のケージ、動物用健康キット(ミネラル、抗生物質、ビタミン剤)を提供し、30頭の動物を危険地域から避難させ、継続的なケアのために移動獣医チームを派遣した。

さらに、陸軍獣医部から乾燥干し草の俵の形で支援を受けており、継続的な支援として 11万1000キログラムの飼料を追加で送る予定だ。畜産開発部は、特殊作戦センターの運営委員会を毎日開催し、状況を監視し、緊急事態中および事態収束後も迅速かつ効果的な支援を提供している。

情報の報告や支援の要請が必要な農家の方は、郡/県畜産事務所、または 24時間利用可能なDLD 4.0アプリケーションから連絡してほしい。




豚肉と関連製品の世界第3位の生産国であるスペインで30年ぶりにアフリカ豚コレラが発生


スペイン、30年ぶりにアフリカ豚コレラの感染例を報告、豚肉輸出証明書の3分の1が凍結

ntdtv.com 2025/11/30

西班牙爆30年来首起非洲猪瘟 1/3猪肉出口证书遭冻结


バルセロナ近郊のコルセロラ自然公園の入り口には、地元警察が作成した警告標識が柱に立てられており、「アフリカ豚コレラ監視区域」と書かれている。2025年11月29日には、この公園でアフリカ豚コレラに感染したイノシシ2頭が死亡している。

スペインのカタルーニャ州で、 30年ぶりにアフリカ豚コレラ(アフリカ豚熱)の発生が報告された。11月29日(土)、同国の農業大臣は、経済的影響を軽減するため、豚肉輸出証明書の3分の1を凍結したと発表した。

AFP通信によると、アフリカ豚コレラは人間には無害だが、豚に対しては感染力が強く致命的であり、発生すればスペインの豚肉産業に深刻な損害を与える可能性がある。

スペインのルイス・プラナス農相は 29日、アフリカ豚コレラの流行による国内の農業や畜産業への経済的影響を「可能な限り」軽減したいと政府は考えていると述べた。

同氏は記者会見で、スペインは豚肉および関連製品の世界第3位の生産国として、毎年約 300万トンの豚肉および関連製品を 100カ国以上に輸出していると指摘した。

しかし、プラナッシュ氏は、「 104カ国向けの豚肉輸出証明書 400件のうち 3分の1が凍結されており、できるだけ早く輸出ライセンスを回復できるよう取り組んでいる」とも認めた。

カタルーニャ地方当局は、被害地域の周囲に 2つの防衛線を設置し、屋外活動を制限した。

AFP通信によると、アフリカ豚コレラは現在、バルト諸国や東欧諸国を含む他のヨーロッパ諸国でも流行している。




ウニは「全身が脳でできている」ことを突き止めた論文

今年、北海道に帰省したときに小樽に寄ったのですけれど、「うに丼 9500円」というのを見て、凍り付いたものでしたが、全身すべてが脳なら仕方ないですかね(どんな理屈)。論文はこちらにあります。

確か、美味しんぼでタラの白子のかわりに子牛や羊の脳みそを出した話があったと記憶していますが、今でも、東京あたりのホルモン焼きでは、豚の脳みそをブレンズという名前で出しています。私は食べたことがないですが、脳みそは美味しいのでしょうかね。


ウニは全身が「脳」でできた動物だった

nazology.kusuguru.co.jp 2025/11/14

ドイツのベルリン自然史博物館(MfN)を中心に行われた研究によって、ウニの体はまるごと一つの「巨大な脳」だという驚きの結果が報告されました。

研究チームが地中海に暮らすヨーロッパムラサキウニを詳しく調べたところ、本来なら頭部に集中するはずの神経や感覚に関わる遺伝子が、ウニの場合は体じゅうの表面で活発に働いていることが分かったのです。

反対に、胴体として働く遺伝子は内臓だけでひっそりと活動していました。

つまりウニの体は、「脳」のような情報処理を行う神経が体全体に広がり、胴体らしいものはほとんどない、という極端な構造をしているのです。

この状態を研究者は「全身脳(all-body brain)」と表現し、脳がないと考えられてきたウニが、実は体全体で脳のような働きをしていることを示唆しています。

またこの結果は「脳といえば頭」という私たちの常識を軽やかに飛び越え、神経系の進化に新しいヒントを与えてくれるかもしれません。

ウニには人間のような脳がないはずなのに、なぜこんな奇妙な仕組みが生まれたのでしょうか?

研究内容の詳細は2025年11月5日に『Science Advances』にて発表されました。




広島の養殖場のカキの9割が死滅。原因は不明





旬のはずのカキに異変「殻ばっかり…」広島の養殖場で9割死滅 いまだ原因不明で呉市では「ふるさと納税」一時停止に

fnn.jp 2025/11/08

旬の時期を迎えるカキに今、異変が起きていた。広島県の養殖カキに大量死が発生し、水揚げの約9割が死滅したという。原因は高水温や酸素不足などが疑われるが特定されていない。地元産の提供を断念する飲食店や広島・呉市では、ふるさと納税の募集も一時停止されるなど、影響が広がっている。

原因不明の大量死…約9割のカキが死滅

早朝の瀬戸内海、漁船が向かった先にあるのは、旬の時期をこれから迎えるカキの養殖場。しかし、水揚げされたばかりのカキには思いもよらぬ異変が起きていた。

栄養豊富で“海のミルク”とも呼ばれるカキの中身が空っぽ。

養殖するカキの9割が死滅する事態となっていた。

冬の味覚の代表格であるカキ。

辛さが選べる鍋が人気の飲食店では、4日火曜日から期間限定でカキフェアを開催している。

この店で提供しているカキは広島県産。生産量が日本一のその広島県で、カキに何が起きているのか。

夜明け前の午前5時半過ぎ、「イット!」取材班は東広島市で行われるカキの水揚げ作業に同行させてもらった。船は港を出て約10分で、カキの養殖場へ。

専用のクレーンを使い、カキがびっしりとついた約10メートルのロープを海中から引き揚げる。次々と新鮮なカキが水揚げされていくが、目につくのは殻の開いているものばかりだった。

島村水産・島村広司社長:
(Q.口が開いている)からばっかりでしょ?生きていたらこういうふうにちゃんと口がつむってるんですよ。死んだら口が開いて中身がなくなってる状態です。今年は9割死んでいるので。

殻の開いているカキは中身がなく、水揚げしたカキの9割が死滅した状態だという。

島村水産・島村広司社長:
ダメージは大きいですよ。商売が成り立つか成り立たないかくらい(カキ)死んでいるので、激甚災害といんですか、それ並みにやられています。本当に言葉にならない、どうしていいかもわからないし…。

聞けば、異変に気が付いたのは9月の中旬ごろ。

大量死の原因が何なのかははっきりしないという。

島村水産・島村広司社長:
(漁に出ると)毎日マイナスです。でも死んだカキをずっと置いておくわけにはいかない。夏の高水温が原因ではないかとか、海の中の酸素が酸欠状態になったのではないかなどあるが、真相はまだわかっていません。

「ふるさと納税」も一時停止に…

新鮮なカキをフライなどで味わえる店では、これまで東広島市安芸津でとれた地元産のカキを提供していた。

しかし、今は地元産の水揚げが減ったことから県内産の別のカキに切り替えて提供しているという。

海の味処「藤田屋」安芸津本店店主・藤田寬治さん:
安芸津産ではなくて、広島の中央市場から仕入れたカキです。うちは22年目になるんですけど初めてです。できるだけ安芸津産を使おうとしたが今回ばかりは無理かな。

こうした状況を受けて、広島・呉市では生のカキを返礼品とするふるさと納税の募集をいったん停止する事態に追い込まれた。

影響が広がりつつあるカキの死滅。

水揚げ量が安定するまでには、しばらく時間がかかりそうだ。