「病気の時代」カテゴリーアーカイブ

スウェーデンの5歳から9歳の子どもの死亡数が2024年に急上昇、多くが「それまでは一度も例がなかった」疾患

色訳は疾患別となっています。細かくてわかりづらいと思いますが、とにかく、「かつてはなかった病気」で子どもたちが亡くなっているということです。

1997年〜2024年のスウェーデンの5-9歳の10万人あたりの死亡数の推移

Ilkka Rauvola

投稿した医学者の方は以下のように書いています。

> 2024年、5~ 9歳の子どもたちの間で、前年までほぼ完全に存在しなかった疾患関連の死因が、突然かつ大幅に増加した。これらの上位 19の死因は、2024年の総死亡の 54%を占めている。 Ilkka Rauvola




国内の薬価「3億円」超えの筋ジストロフィー遺伝子薬が医療保険の対象に。ちなみに「治療薬ではない」

エレビジス (Elevidys)という、日本では薬価3億497万円の薬で、AI (Gemini)は以下のように述べています。

> 長期的効果:治療薬ではありませんが、筋肉中のミクロジストロフィン濃度の上昇などの効果が最大2年間持続することが研究で示されています。

> 一貫性:FDAは、大規模試験が主要評価項目を達成できなかったにもかかわらず、臨床的有用性のエビデンスに基づき、2024年6月に4歳以上の歩行可能な患者を対象に従来承認を与えました。

こういう薬です。





3億円の筋ジス新薬、保険対象に 国内最高額、患者「一刻も早く」

news.jp 2026/02/19

全身の筋肉が徐々に衰える難病「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」の遺伝子治療薬「エレビジス」が、20日から公的医療保険の対象となる。公定価格の「薬価」は3億497万円で、国内最高額

患者が期待してきた新薬は、3歳以上8歳未満が対象となり、歩行が可能という条件もある。年齢や病状進行で投与が制限されるため「一刻も早く使えるように」との声が上がる。

「患者は今できることがあしたもできる保証はない。新薬への期待は非常に大きい」。日本筋ジストロフィー協会の竹田保理事長は、一人でも多くの子どもが新薬の恩恵を得られるよう「適切に投与を受けられる環境整備を求めてきた」と話す。

患者の中には、各地の医療機関で投与できる環境が整う前に8歳になってしまうのではないかと心配するケースもあるという。

投与は1度で済む。患者負担は年齢に応じ薬価の2~3割だが、医療費支払いを抑える「高額療養費制度」を利用でき、子どもの医療費を無料にする自治体もある。

薬価は脊髄性筋萎縮症の治療薬「ゾルゲンスマ」の1億6707万円を上回って国内最高額。




インフルエンザの流行が1シーズンで2度目のピークへ向かうという異例の事態

以下は東京都の状況ですが、「インフルエンザ患者数が16万人超」という報道などを見ましても、日本全体で同じような 2度目の流行に入ったようです。

東京都のインフルエンザ患者報告数(2021年からの比較)

metro.tokyo.lg.jp

東京都内の流行マップ(赤が定点報告数30以上)

metro.tokyo.lg.jp




スウェーデンの20代の糖尿病など代謝疾患による死亡率が2024年から急増

投稿した医学者によると、

> 25~29歳の若者が、内分泌、栄養、代謝疾患により死亡している。2021年から2024年にかけて、これらの原因による平均上昇率は年 57.8%だ(現在の成長が続けば、5年で10倍)。最も致死的なものは糖尿病だ。

とのことです。

スウェーデンの25〜29歳の代謝疾患による死亡率(人口10万人あたり)の死亡数の推移

Ilkka Rauvola

病態の色訳

Ilkka Rauvola




かつて世界一の長寿地域だった沖縄の平均寿命(男性)が、日本の都道府県の43位にまで転落

沖縄には、もずくの天ぷらとかウミヘビ(イラブー)とかありましたけれど、若い人はあまり食べないでしょうし。あと、泡盛。





かつて世界一の「長寿地域」だった沖縄、今や「肥満地域」に

朝鮮日報 2026/02/13

かつては、「100歳まで健康で長生きしたければ沖縄に学べ」と言われていた。

2004年、米国の時事週刊誌タイムは沖縄を「世界一の長寿地域」と紹介した。1年中暖かい沖縄はイタリアのサルデーニャ島、ギリシャのイカリア島、コスタリカのニコヤ半島と並んで長寿の人々が多く、慢性疾患の割合が低い「ブルーゾーン」に挙げられてきた。低カロリーで野菜中心の伝統的な食生活や活発な身体活動、強い共同体文化が長寿の秘訣だと言われてきた。

しかし、2000年代から沖縄県の各種の健康指数が目に見えて低下し、疾病率・死亡率・肥満率なども日本の平均を大幅に上回るようになった。

2020年に日本の厚生労働省が発表した統計を見ると、沖縄県の男性の平均寿命は日本の47都道府県で43位に転落した。沖縄県の女性の平均寿命も87.88歳で、16位に下がった。

2021年の沖縄県の男性の肥満率は41.6%で、日本国内で最高水準だった。女性の肥満率も24.8%で、日本の全国平均(22.3%)を上回った。全国最低水準だった糖尿病死亡率も平均を超えている。

2024年の日本の厚生労働省調査によると、沖縄の「有所見率」も全国で2番目に高かったという。有所見率とは、職場で定期健康診断を受けた勤労者のうち、「異常なし」以外の人が占める割合のことだ。具体的にみると、コレステロール値異常が39.9%で全国平均(31.2%)より高く、血圧異常も25.4%で全国平均(18.4%)を上回った。




「総死亡率が一番少ないのは血圧160の人、認知症が一番少ないのはなんと血圧185の人だった」という医学者の対談記事





総死亡率が一番少ないのは血圧160の人、認知症が一番少ないのはなんと血圧185の人だった【医学常識のウソ 4】

goetheweb.jp 2026/02/12

・和田秀樹 (写真右)/精神科医・幸齢党党首。1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業後、同大附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー等を経て、和田秀樹こころと体のクリニック院長に。当対談連載をまとめた『80歳の壁を超えた人たち』をはじめ、『80歳の壁』『幸齢党宣言』など著書多数。

・大櫛陽一 (写真左)/東海大学名誉教授・大櫛医学情報研究所所長。1947年徳島市生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。大阪府立の複数病院で研究をした後、1988年より東海大学医学部教授。2012年より現職。著書に『高血圧の9割は正常です』『長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい』『「血圧147」で薬は飲むな』など著書多数。

2025年、製薬企業との利益相反の医師が多い日本高血圧学会が血圧の治療目標値を“年齢に関係なく”「130/80mmHg未満」に下げると発表した。これにより高血圧との診断を受け、薬を飲む人の激増が予想される。本当にそれでいいのか。“医学常識のウソ”に鋭く切りこんだすべての国民必読の対談、4回目。

健康診断の弊害

和田 僕は健康診断に問題があると思っていて。

大櫛 やっぱり。私もです。欧米では健康診断なんてない。国民に対して一律の検査をして異常を見つけることは、一部の効果もあるけども、病気の罹患率と死亡率の低下にはならず、医療費高騰や薬害など副作用の方が大きい、という結果になりました。

和田 いらない治療、危険な治療に誘導することになるし、国民に健康不安も与えます。

大櫛 英国、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリアなど10ヶ国以上で健診の効果を検討した結果、効果より副作用のほうが大きいと、健診をやめた国が多いんです。

和田 血圧だって健診で計れば高めに出ますからね。

大櫛 はい。健診や医療機関で血圧を測ると、普段より高くなる人が多いんです。この現象は「白衣高血圧」と言われています。緊張して一時的に血圧が上がるだけなのですが、健診ではそれを「高血圧」と判定する。これは問題でしょう。

和田 2025年の日本高血圧学会の診断基準は診察室血圧で「130/80未満」でしたよね。

大櫛 そうです。

和田 僕は患者さんに「病院で測ると血圧は普段より10くらい上がる」と言っています。血圧が高いと患者さんは心配するからそう言って安心させます。

大櫛 いい先生ですね。ところが今回の基準は診察室血圧で「130/80未満」です。

和田 普段「120/70」くらいの人も高血圧に判定される可能性が出てきてしまう。

大櫛 日本高血圧学会は「診察室血圧」と「家庭血圧」の基準値を分けて示した。家庭血圧は「125/75未満」としました。だけどね、家庭での血圧測定って難しいんですよ。不正確な場合が多い。市販の血圧計の約80%は精度が不確かなまま販売されているという調査報告があるほどです。

和田 だから医療機関で測る。するとそんなに高くない人まで高血圧にされてしまう。

大櫛 なにがなんでも高血圧の患者を増やすんだという狙いが透けて見えるようです。

和田 めちゃくちゃですよね。

百寿者の研究に学ぶ

和田 百寿者の研究は、慶応大学が行った有名な研究ですね。

大櫛 そうです。私は総合健診医学会の70万人の健診データを分析していたんですが、そこでは80歳以上のデータが集まりにくいんです。

和田 80歳を超えるとなかなか健診は受けませんからね。

大櫛 はい。健診を受けないし、もともとの人口も少ない。だから一応データはあるんだけど、統計解析して意味を持つほどのデータにはなりにくい。ところが慶應の先生たちが100歳以上の長生きな人のデータを集めてくれたんです。一人一人訪問して丹念に聞き取り調査をした非常に貴重なデータです。

和田 素晴らしい研究ですよ。

大櫛 百寿者研究の中に血圧と自立度に関するデータがありましてね。血圧を4段階に分けて、それぞれの自立度を比較するんです。すると血圧の高い人ほど点数が高い。自分でできることが多いんです。逆に血圧が低い人は自立度も低い。明確にデータに現れているんです。

和田 やっぱり血圧が元気の素ということですよね。

大櫛 それはもう間違いないでしょうね。具体的な血圧で言うと、上の血圧が90~124の群は自立度35。125~139の群は自立度43。140~155の群は自立度48。156~220の群は自立度57。低い群と高い群ではまるで違いますからね。

和田 100歳以上の人だけでなく、他の高齢者にも当てはまります。自立度はもう少し高くなるのかもしれないけど。

大櫛 実はね、アメリカの医師会雑誌でも同じような調査が報告されています。調査対象者の平均年齢は74.5歳ですが、1万7000人のデータが集まりました。

和田 興味深いですね。

大櫛 やはりアメリカでも、血圧の高い人のほうが死亡率は低い。認知症になる人も少ない、という結果が出ました。

和田 なるほど。

大櫛 総死亡率が一番少ないのは血圧が160前後の人たちでした。だけど認知症が一番少ないのはなんと185前後の人たちだったんですよ。これは2022年に発表された調査報告です。

和田 高齢者医療に長年従事してきた僕の実感とも一致しています。薬で血圧を大きく下げている人は、やはり認知症にもなりやすい。元気がなく自立生活も困難になりやすいんです。

日本の医学界は間違いを正そうとしない

大櫛 アメリカの医師がおもしろいのは、実際に薬を減らしてみたことです。

和田 血圧の高い人のほうが元気だと統計が示しているなら、わざわざ薬で下げる必要はない、という発想をする。

大櫛 アメリカには退役軍人のための病院が多数あるんです。そこで降圧薬を飲んでいる1万2000人に対し、「継続して飲む群」と「薬を減らす群」に分けて追跡調査をしました。すると薬を減らした群のほうが、認知機能が低下しにくいことがわかりました。これは2024年のデータです。

和田 日本にもね、柔軟な病院はあるんですよ。1990年代半ばの話ですが、青梅慶友病院という長期入院の老人病院がありましてね。

大櫛 有名な認知症の病院ですね。

和田 そうです。当時「入院医療の定額制」というものができましてね。それ以前は「出来高払い」だったので、薬をたくさん使うほど病院は儲かったんです。でも定額制なら薬を使わないほうが儲かる。というわけで、この病院では薬を3分の1に減らしたんです。

大櫛 なるほど。

和田 これだけ聞くと悪徳病院のように思えるでしょ(笑)。でも薬を減らしたら、寝たきりの人が歩きだしたんです。

大櫛 そうなるでしょうね。

和田 青梅慶友病院の医院長はそれを講演会などで話すんです。薬を減らすと元気になる人が多いですよと。そしたら薬を減らす老人病院が増えて、日本中で寝たきりの人が歩きだすみたいな状況が見られたんです。

大櫛 柔軟に対応したいい例ですよね。

和田 ところがね、そういう事実があるにもかかわらず、それを基に研究をしようという大学病院の医者がいないんですよ。

大櫛 少ないでしょうね。だけど浜松市では私の知ってる菅野剛史先生(元浜松医科大学副学長)が顧問をされていましてね。高齢者の施設に入るときはすべての薬を一回やめる、ということを基本にしています。それで症状が出て必要と認めたら薬を戻していく。薬を見直す医療をしているんです。

和田 そういう人が増えてくるといいですけどね。医師は一度、虚心坦懐に統計データと向き合ってみたらいいと思うんですよ。それこそ大櫛先生の研究も百寿者の研究も素晴らしい統計データがたくさんあるんだから。学ばないのは損だと思いますけどね。




ハネムーン観光地として名高いフィジーでHIVが爆発的流行。3000人超の感染

私、このフィジー行ったことがあるんですよ。30数年前ですね。当時は「世界で最も治安のいい国」と言われていて、どんな感じなんだろうと。ややリスクを好む私の性格からは、実際は退屈な旅行でしたが、確かにとても安全な国でした。

今回の HIV の報道は、「薬物が蔓延している」ということと関係している話ですが、それにしても、HIV 感染者 3000人という数は大したことがないように感じますけれど、フィジーの人口は90万人くらいですから、人口比率としてはものすごいものです。





人気のハネムーン先でHIVの流行が爆発、メタンフェタミンの使用が急増

NY Post 2026/02/05

HIV epidemic explodes in popular honeymoon destination as crystal meth use surges

人気のハネムーンの目的地が太平洋地域で最も急速にHIV感染が拡大している場所であり、当局はメタンフェタミン使用の増加が主な要因であると指摘している。

国連合同エイズ計画 (UNAIDS)とフィジー保健省によると、フィジーでは今年、HIV/エイズ感染者数が倍増し、3,000人を超えると予想されている。

当局は、薬物使用がこの太平洋島嶼国全体での急増を引き起こしていると述べている。

2025年12月、世界保健機関(WHO)は安全でない注射行為を検出するための迅速評価を発表した。

こうした行為により、フィジーで薬物を注射する人々は HIV 感染のリスクが高まる可能性がある。

「ブルートゥース流行」が蔓延に影響を与えており、薬物を購入する余裕がない人が、すでに酩酊している人の血液を注射して、高揚感を得ようとするケースが増えている。(※ 訳者注 / 「すでに酩酊している人の血液を注射して」というのはすごいですね)

評価によると、2024年には 1,583件の新たなHIV感染例が報告され、2025年の最初の 6か月間では 1,226件の感染例が報告された。

最も多くみられた薬物は結晶メタンフェタミンであり、調査の結果、インタビュー参加者の 50%が汚染された可能性のある注射器で自分自身に注射したことが判明した。

タラノア法務局の情報提供者は研究者らに対し、薬物は思考や感情を制御する脳の領域に影響を及ぼすと語った。

国連開発計画代表のムンクトゥヤ・アルタンゲレル氏は、評価結果は警鐘であると以下のように語った。

「フィジーの HIV 流行は単なる健康問題ではない。生命、地域社会、そして進歩を脅かす開発と人権の課題だ」

政府のデータによると、昨年 986,367人がフィジーを訪れた。

フィジーは、白い砂浜、サンゴダイビング、​​離島リゾートがあり、新婚旅行者に人気のスポットだ。