「二十代ソング」カテゴリーアーカイブ

文春が故モーリー・ロバートソンさんの2023年の記事「遠藤ミチロウに批判をぶつけた熱い理由」を再掲していました

何となく、記録としてとっておこうかと。そもそも、私、モーリー・ロバートソンさんがパンクスだったと知ったのは亡くなった後ですので。

ちなみに、私が初めてザ・スターリンを知ったのは、北海道の雪の中で過ごしていた 1980年頃で、当時はサブカルチャー雑誌だった「宝島」とかで写真を見たりしていました。以下は 1981年の慶応大学でのザ・スターリンのライブですね (私はまだ雪の中にいました)。ちなみに、いろいろと破壊しているのは、ザ・スターリンではなく、非常階段というノイズユニットの人たちです。本当に今見ても夢のような現場ですね。

神奈川大学(だか明治学院大学)のライブはもっと激しかったと記憶していますが、ちょっと画像や映像が出てこないです。今では考えられないですが、当時は最先鋭の文化の表現の現場はおおむね大学でした。今の大学は「就職者製造工場」と化してしまいました。





《追悼 モーリー・ロバートソン》「今のあなたの音楽は、何のメッセージも発していない」遠藤ミチロウに批判をぶつけた熱い理由

文春オンライン 2024/02/02

国際ジャーナリストで、ラジオパーソナリティーとしても知られるモーリー・ロバートソンさんが、1月29日に食道がんのため死去した。63歳だった。各界の著名人に「代表的日本人」を訊ねた月刊文藝春秋の特集で、モーリーさんは ザ・スターリンの遠藤ミチロウ を挙げていた。その一部を紹介します。

(文藝春秋 2023年8月号のモーリー・ロバートソンさんのインタビューより)

遠藤ミチロウの過激な言動

真っ先に思い浮かぶのが、「ザ・スターリン」というパンクバンドのボーカル、遠藤ミチロウさんです。

1980年に結成され、「天プラ」「ロマンチスト」などの代表曲がありますが、ステージ上から客席に向けて放尿したり、豚の臓物を投げ付ける。あるいは、アンダーグラウンドで出回る美女の解剖動画をモニターで流すなど、あまりに過激なパフォーマンスをしたことでも有名です。

ただ、ミチロウさんの音楽性に惹かれた著名人は多く、作家の町田康さんや高橋源一郎さんらと交流を持ち、思想家の吉本隆明さんも、「刺激を受けた」と本に書いています。

ロックバンド筋肉少女帯の大槻ケンヂや、伝説の音楽番組「イカ天」(「三宅裕司のいかすバンド天国」)で脚光を浴びた歌手の池田貴族など、ミュージシャンたちは軒並み、ザ・スターリンの影響を潜って来ています。

かく言う私も、東大に入学するために上京した際、ザ・スターリンを見て、絶大な影響を受けました。

当時のミチロウさんは、パンクで天下を獲ろうと、織田信長のように音楽業界に躍り出て、「なにが昭和歌謡だ! なにがニューミュージックだ! サザンなんかぶっ潰せ!」との意気込みで、異常なエネルギーを発散していた。さらに、学生運動の時代に染まった強烈な反権力の思想と、天皇制への嫌悪感を歌詞に込めて歌っていた。

その後すぐに、私はハーバード大入学のために渡米するのですが、スターリンを見て感じた「何だこれは!」という強烈な衝撃は、アメリカにいる間もずっと続いていました。

実はミチロウさんとは、2年ほど個人的に濃密な交流をした時期があります。私は20代後半、彼は40代でした。「アメリカの先住民と日本人はお尻に蒙古斑があるから、先祖は同族だと思う」と、なかばオカルトじみたミチロウさんの思い付きを聞いて、2人でそれを確かめに一緒にアリゾナ州のホピ族の居住地を訪ねたこともありました。

他にも試作品のデモテープを聞かせてもらったり、山形大学時代に学生運動で逮捕され、ニュースに自分の本名「遠藤道郎」が映って親が悲しんだ話や、父がガダルカナル島の戦いの生き残りで、いつも負い目を感じてきた話も聞きました。

遠藤ミチロウの“弱み”

ミチロウさんはミュージシャンとして物凄い輝きを放ち、さらに彼との会話で出た言葉の節々が、その後の私の人生を突き動かしている。そんな私的な理由もあって、今回、彼を代表的日本人に挙げています。

ただ、先ほども触れたように偉人やカリスマの弱みの部分として、私はミチロウさんの音楽活動が紆余曲折し、その輝きが乱反射する過程も目の当たりにしています。

1989年に、大手レコード会社のアルファレコードと契約してから、スターリンの活動には、大きな資本が乗っかりました。すると事務所から、過激な言動や歌詞は控えるようにと厳しい注文が付く。さらに商業化するにつれて、リュックを背負ったオリーブ少女のような、これまで見たことのない、お洒落な女の子のファンに囲まれるようになった。

殺伐とした空気で、メンバー同士が殴り合う初期の興奮状態は失われ、熱心なファンたちが趣味として愛でるファンダムと化してしまったのです。ミチロウさんも、その状況を自覚して、藻掻くように、より過激に、エグいパフォーマンスを見せつける場面もありましたが、ほとんど逆効果で、ファンは喜んで受け入れてしまう。いわば資本の手練手管によって、ミチロウさんの過激なパフォーマンスすらも商品と化してしまったとも言えます。

「ミチロウさん、今のあなたの音楽は、何のメッセージも発していない。『ガンズ・アンド・ローゼズ』(アメリカのロックバンド)のパロディになっていますよ。原点に返ってください!」

と、私は我慢できずにミチロウさんを問い詰めたことがあります。その言葉がミチロウさんにも響いていたようですが、それでも商業化の波からは抜け出すことができなかった。

最後は4年前にすい臓がんで亡くなりましたが、晩年は地元の福島県で原発事故の被災者支援のため「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げ、作曲家の大友良英さんや詩人の和合亮一さんらと一緒にフェスティバルを開催していました。

私の中では最初の数年間の滅茶苦茶な時代が輝いているので、メジャー化して以降のミチロウさんは、キャリアのほとんどを下火で過ごした印象です。ただ、私自身の強烈な憧れと残念な気持ち、ミチロウさんが抱えた葛藤、そして、がんで死を遂げた最期も含めて、その全体像が深く心に刻まれています。




モーリー・ロバートソンさんって、パンクの方だったんですね

以下のイヌイジュン(乾純)さんというのは、ザ・スターリンの結成から長くメンバーとして在籍していたドラマーの方ですが、モーリー・ロバートソンさんの訃報に以下のように投稿していました。

遠藤ミチロウさんが亡くなったのはずいぶんと前ですが、モーリー・ロバートソンさんって、ザ・スターリンのリアルタイムを知っていた人だったんですね。モーリーさんは私と 1歳しか違わない。その当時は私は雪に埋もれた地域で雪に沈んでいました。

この投稿者のイヌイジュンさんは、以下のスターリンの初期の『肉』という曲でもドラムを演奏されていた方かと思います。これは、東京に出てきた当初に手にしたソノシートでした(当時はソノシートが比較的ありました。おそらく制作費が安く済む)。

いろいろな方がいなくなっていきますねえ。

こっちも、それこそ「もういくつ寝ると」の世代に入っていますけど。




「2025年の英国 レコード売上は18年連続増 カセットテープは53.8%増」という報道

カセットも売れてんのか…。カセットは 40年前でもマイナーな存在で、確か少年ナイフというバンドの「みんなたのしく少年ナイフ」を持っていたような気はしますが、当時でも、あまり購入するものではなかったですね。





2025年の英国 レコード売上は18年連続増 カセットテープは53.8%増 オアシスのアルバムの売上が100万枚を超える

amass.jp 2025/12/31

英国レコード産業協会(BPI)の年次報告書によると、2025年、英国のアナログレコードの売上は前年比13.3%増の760万枚に達しました。18年連続の増加を記録しています。

ストリーミングは現在、英国の音楽市場全体の89%を占めており、アルバムは1億8900万枚相当聴かれていますが、ストリーミングは前年比5.5%増ですので、レコードが成長率では大きく上回っています。

この年次報告書によると、2025年、英国のアルバムの総売上は2024年から4.9%増加し、販売・ストリーミングは2億100万枚に達しました。11年連続で増加です。

CDの売上は7.6%減の970万枚。一方、カセットテープはその関心の高まりにより、売上は53.8%増の164,491本に達しています。全体として、フィジカル・アルバム(CD、アナログレコード、カセットテープほか)の売上は1.4%増の1760万枚でした。

BPIはまた、女性アーティストたちが年間を通じて2025年の英国の音楽業界を牽引したと報告。特にテイラー・スウィフトは席巻で、2025年リリース作『The Life of a Showgirl』のレコード売上は14万7000枚を記録。これは1990年代にオフィシャル・チャート・カンパニーがチャート集計を開始して以来、個人アーティストとして最多の記録です。

オアシスも大きな復活を遂げ、再結成ツアーのおかげで、2025年内のアルバムの売り上げが100万枚を超えました。バンドのベスト・アルバム『Time Flies』は2025年に4番目に売れたアルバムとなり、『(What’s The Story) Morning Glory』は7番目に売れたアルバムとなりました。




ザ・スターリンのファーストアルバム「trash」はクリスマスイブの発売でした

発売されたのは、Wikipedia によれば、1981年12月24日ですね。

これはですね。今では YouTube などでフルアルバムを聴けますけれど、当時は…特に北海道に住んでいた私などには、ほぼ入手が不可能で、それで、東京に出てきたときに「ぜひ購入したい」と思っていたんですが、中古レコード屋にいくと、どこでも数万円はするものとなっていて、ある下北沢のレコード屋などでは、

「 8万円」

とかになっていました。

こんなの買えるわけないべさ」と北海道弁で諦めた次第でした。

初めて聴いたのは、東京の学生だった時に知り合った人が、カセットに録音したのを持っていて、それを貸してもらったときでした。1984年くらいでしたかね。

「これどうやって録音したの?」と彼女にきくと、

「お兄ちゃんの…」
「あ、お兄さんが持ってたの?」
「お兄ちゃんの…友だちの友だちのそのお姉さんの彼氏の友だちの彼女の…」
「中世ヨーロッパの貴族の家系の説明じゃないんだから」

というような過程を経たものだったらしいです。

以下の曲もこの trash に入っているものです。映像は適当(1982年の映画『爆裂都市』より)です。

ザ・スターリン – Gass (1981)




ロシア政府が、女性バンド「プッシー・ライオット」を過激派に指定、という報道

ああ、プッシー・ライオットは懐かしいですね。反プーチンのガールズバンドで。十数年前だったか、たまに聴いていました。しかし、パンクだと名乗るわりには、音楽的にやや音が甘い感じで、以下は、当時、自分向けに全体的に音を歪ませたものです。タイトルは、「プーチンが魅力を燃やしてしまう」みたいな感じでしょうか。

私はてっきり、その後、ヨーロッパのほうにでも逃亡したのかと思っていましたけれど、今でもロシア国内にいるんですね。そういう意味では強い女性たちです。

Pussy Riot – жжет путинский гламур (2011年頃)





ロシア、パンクバンド「プッシー・ライオット」を過激派に指定

AFP 2025/12/15

ロシア・モスクワの裁判所は15日、ウラジーミル・プーチン大統領に批判的な立場を取り、フェミニズムを擁護するパンクバンド「プッシー・ライオット」を「過激派」であると認定した。この指定は、プーチン大統領やウクライナ侵攻を批判する人物を非合法化する際に使われる。

プッシー・ライオットは2012年、教会で抗議行動を行い、それ以降、楽曲や動画がロシア国内で禁止されている。

グループについてモスクワの裁判所は「過激派組織と認定し、ロシア連邦内での活動を禁止する」とし、検察当局の意見を支持する判断を下した。

2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以降、ロシア大統領府は反対意見への取り締まりを強化し、政策を批判する数十の団体の活動を禁じてきた。

判決を受けてグループの代理人は「口を挟む者を黙らせる行動だ」と独立系メディアSOTAvisionに述べた。

「過激派」と認定されたことで、グループとの一切の関わりが違法となる。SNSでの「いいね」も対象となり、事実上、国内での孤立を強いられる。




あぶらだこのヒロトモさんが普通に言葉を出している映像初めて見たなあ

言葉というのは、映像の冒頭の「こんばんは、あぶらだこです」みたいなのですね。ライブでも一言も言葉を発することがなかった人ですので。

この「あぶらだこ」というバンドは、私が 20代のはじめに好きだったバンドで、人生で最後に行ったライブも、このあぶらだこでもありました。調べてみると、1986年11月7日(新宿ロフトの記録より)ですから、もう 40年近く前ですか。それから 40年間ほどライブやコンサートに行ったことがありません。この映像はテレビかなんかのもののようです。

それにしても、新宿ロフトの記録を見ると、私の行った当時は入場料が前売り 1000円だったんだなあ…。

ちなみに、その 1986年11月7日のライブの後、ヒロトモさんと少し話をした思い出があります。まあ…「あんた、なんでライブ 20分で終わっちゃうんだよ」とかいう話で、ヒロトモさんもやや引いていましたが。まあ若かったんで。

この映像に出てくる歌の歌詞は以下のような感じです。もっとも、当時のこういう音楽のレコードには歌詞カードはついていなくて、いろんな人が聴き取って歌詞にしたようなものなので、正確かどうかはわかりません。


あぶらだこ / LOGOS (1984年) 歌詞 原盤

闘争永遠
革命永遠
宗教永遠
狂人永遠
現実永遠
永劫永遠
人間永遠
人生永遠

空間の外で天使となる全力全開AGAPEの父
流浪うことに疲れた驢馬 砂漠の太陽天才詩人

信じるのはLOGOS
死んだのはLOGOS

行く当てのない剃り込みじじい
二人の世界でせんずり魔
精子の軍団 三途の川
愛しの姫君 脳卒中

べニア板の屋根はISLAND
夢の終りにあるISLAND

昨日の思想は何処にもない
視界の中は悲しいシステム
昨日の希望もどこにもない
昨日の気持もどこにもない

10キロ歩いた甲詮あった
これぞ正しく奇門遁甲
これが私のMephistopheles
これが私のJesusChrist




ジェームス・ブラウンの『日清カップヌードル』のこんなCMがあったんだ(笑)

日清カップヌードル・MISOとか知らないですけれど、1992年のCMのようです。「ミソッパ!」(コーラスは「ミソミソ」)って歌ってる(笑)。

一応貼っておくと、元歌はご本人のこちらです。

James Brown Sex Machine (1970)