「ブレインデッドニュース」カテゴリーアーカイブ

中国の研究者が、牛乳由来のエクソソームを用いた「飲むコロナワクチン」を開発

 

その論文の概要です。


SARS-CoV-2 RBD mRNA 牛乳由来エキソソームに対する経口ワクチンは、生体内で中和抗体反応を誘導する

biorxiv.org 2023/12

An oral vaccine for SARS-CoV-2 RBD mRNA-bovine milk-derived exosomes induces a neutralizing antibody response in vivo

概要

2019 年コロナウイルス感染症 (COVID-19) を引き起こす重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型 (SARS-CoV-2) は、世界の健康に多くの課題をもたらしている。

脂質ベースのナノ粒子 mRNA、不活化ウイルス、組み換えタンパク質を含むワクチンは、診療所での SARS-CoV-2 感染の予防に使用されており、流行に対して非常に役立つ。

ここでは、免疫原として SARS-CoV-2 受容体結合ドメイン (RBD) をコードする牛乳由来のエキソソーム (ミルク・エクソソーム) に基づく経口 mRNA ワクチンを初めて紹介する。

この結果は、牛乳由来のエキソソームによって送達される RBD mRNA が、in vitro (※ 試験管内)で 293 細胞内で分泌型 RBD ペプチドを産生し、マウス内で RBD に対する中和抗体を刺激できることを示した。

これらの結果は、牛乳由来エキソソームベースの mRNA ワクチンが SARS-CoV-2 感染を予防するための新たな戦略として機能する可能性があることを示した。同時に、mRNA の新しい経口送達システムとしても機能する。



4000万人以上の乳幼児たちにポリオワクチンを展開中のパキスタンで「ポリオの流行が唐突に始まる」

 

いろいろな写真を見ますと、このワクチンは「経口」タイプのようです。5歳以下の 4400万人の子どもたちに接種するそうです…。ひどいことにならなければいいですが。


6人目のポリオ感染者が報告される。さらに20のサンプルから陽性反応

dawn.com 2023/12/03

Sixth polio case reported, 20 more samples test positive


dunyanews.tv

パキスタンでは今年に入って 6人目のポリオ感染者が報告されたが、さらに 20の環境サンプルから重篤な病気のウイルスの陽性反応が出た。

生後 9か月の女児がポリオウイルスによって麻痺し、今年報告された症例数は 6人となった。

パキスタン国立衛生研究所のポリオ撲滅地域参考研究所は、オラクザイ地区の生後 9か月の子どもからウイルスが検出されたと発表した。

連邦保健大臣のナディーム・ジャン博士は、「これは、私たちがポリオウイルスを根絶するまで、この病気は私たちの子どもたちだけでなく、世界中の子どもたちにとっても継続的な脅威であり続けるだろうということをはっきりと思い出させるものです」と述べた。

同大臣は声明で、全国の親や介護者に対し、子どもへのリスクを理解し、生涯障害を予防し命を救うポリオワクチンを決して拒否しないようにと呼び掛けた

一方、12地区から採取した 20の環境サンプルから野生型ポリオウイル ス1型の陽性反応が確認された。

「環境サンプル中にポリオウイルスが存在することは、私たちにとって懸念の原因です。なぜなら、子どもたち、特に 5歳未満の子供たちは、この麻痺を引き起こす病気のリスクが高まることを意味するからです」と保健大臣のナディーム・ジャン博士は声明文で述べた。

ジャン博士は以下のように語る。

「私たちの最前線のワクチン接種班は、今週、4,400万人以上の子どもたちにワクチンを接種する全国的なポリオキャンペーンの期間中、戸別訪問を行っています。保護者の皆様には、この状況の緊急性を理解し、ワクチン接種の担当が自宅に到着したら、必ず 5歳未満のすべての子どもに、この命を救うワクチンを受けさせるようお願いします

ジャン博士は、子どもたちに繰り返し接種を確実にするよう保護者に促した。

国家ポリオ撲滅緊急活動センターのコーディネーター、シャザド・ベイグ博士は、以下のように述べた。

「私たちは、すべての子どもたちが確実にポリオワクチン接種を受けられるように、今年で 3回目となる全国的なワクチン接種キャンペーンを実施しており、子どもたちが引き続き保護されるように努力しています」

第 3回全国ポリオワクチン接種キャンペーンは 11月27日に始まり、現在も続いている



米コロラド州で「エボラ出血熱ワクチン」の初めての接種がおこなわれる

「生ワクチン」と書かれてあります。


デンバー保健局、エボラ出血熱ワクチンの初回接種を実施

beckershospitalreview.com 2023/11/29

Denver Health administers 1st shots of Ebola vaccines

11月27日、デンバー保健局は一部の人たちに予防策として初のエボラ出血熱生ワクチンを投与したと 9Newsが報じた。

2015 年、米国保健福祉省はデンバー保健局を米国の 13か所の地域新興特殊病原体治療センターの 1つとして 指定し、地域内の 6つの州の感染症訓練およびケアの拠点として機能している。

同報道機関によると、同国でワクチンを投与した最初の医療システムの一つだという。

ワクチン「エルベボ」は、2019年に 1歳以上を対象として FDAによって初めて承認された。

CDCによると、エボラ出血熱の流行は世界中で続いているが、米国ではそれほど頻繁には見られない。しかし、それでもなお、未治療の場合の死亡率は 70%から 90%と極めて致死性が高い。

CDCは、「エボラ出血熱発生地域から感染した旅行者による米国へのエボラ出血熱の持ち込みは、他の人々に広がる可能性を伴うリスクとして認識されている」と述べている。

「2014年から 2016年に西アフリカでエボラ出血熱が流行した際、米国では 11人がエボラ出血熱の治療を受け、そのうち 2人が死亡した。これらの症例のうち 9人は米国に輸入された」

同庁によると、残りの 2件は患者を治療する医療従事者によって感染したという。

ワクチンがどれくらいの期間免疫を与えるかは不明だが、現時点での投与量はたったの 1回の接種である、とデンバー保健局の病院医学専門家マリア・フランク医師は 9Newsに語った。

彼女はワクチンの最初の接種者の 1人であったが、現時点ではこの病気に感染するリスクが高い最前線の労働者のみが接種を受けられる。



気候変動会議COP28が行われている中、ドイツでは「まだ12月初旬なのに全土が雪に覆われている」

 

この時期に、ここまでドイツ全土が雪に完全に覆われるというのは珍しい光景だそうです。この冬のヨーロッパやアメリカは大変そうですね。日本は今のところ、よくわかりません。

12月2日のドイツの積雪量。グレー以外は全部積雪があるということです。

Nahel Belgherze




マレーシアの著名な女優の突然死に対して、医師は「原因はドライヤーで髪を乾かしたことが脳動脈瘤を引き起こした」と述べる

メディア「アジア・ワン」の報道より

asiaone.com

ドライヤーを使用しただけで死亡するというのでは、世界中のすべての女優さん俳優さんが亡くなってしまいます。この女優さんは37歳でした。


マレーシアの女優クインジー・チェンさんの突然死で髪をドライヤーで乾かしたことが脳動脈瘤破裂を引き起こした可能性があると医師が語る

asia one 2023/12/01

Blow-drying hair might have led to brain aneurysm rupture in Malaysian actress Queenzy Cheng’s sudden death, doctor says

37歳の女優のクィンジーさんが、11月28日にセランゴール州ダマンサラで撮影中に脳動脈瘤破裂を患い、体調不良を感じて約 40分後に死亡した。

共演者のチャイ・ジーさんはメディアのインタビューで、午前8時30分頃に撮影を開始し、午前10時30分に新しいエピソードの撮影を開始しようとしていたところ、クィンジーさんの体調が悪くなったと明かした。

「髪をドライヤーで乾かした後、彼女は突然座り込み、めまいを感じたと言い、頭が痛くて吐きそうになっていました」とチャイ・ジーさんはメディアに語った。

クィーンジーさんの心拍数は急激に上昇し、手、足、唇が青くなったという。

スタッフや救急隊員による蘇生努力にもかかわらず、彼女は最終的に撮影現場で死亡した。

ユージン・チューイ医師はチャイナ・プレスの取材に対し、クィンジーさんのボーイフレンドは、彼女はいつも健康だと言っていたことから、クィンジーさんは、何らかの遺伝性の病気を患っている可能性が高いと語った。

「髪をドライヤーで乾かした後、彼女はめまいを感じ、頭痛がし、吐きそうになったと言いました。これはドライヤーが、明らかに彼女の頭と神経に影響を与えた何らかの症状です」として、医師は、クィンジー・チェンさんの突然死はヘアドライヤーの使用が原因だった可能性があると述べた

医師は、脳動脈瘤は通常は検出されないままであるが、患者が疲れていて髪を乾かす際の熱が比較的高い場合、血液循環が増加して動脈瘤が破裂する可能性があると付け加えた。



起立性調節障害の中高生への新しい治療法と紹介されているのは「統合失調症の薬の投与」

 

精神疾患でもない十代の子たちにこんなものを長期で飲ませていたら…。

この「アリピプラゾール」というのは以下のような薬です。

アリピプラゾールは、非定型抗精神病薬の一つ。統合失調症に効能・効果がある。日本では2012年に、双極性障害における躁症状の改善が追加された。2013年に、うつ病・うつ状態が追加された。…副作用は72.7%に認められ、特に多かったのは傾眠が48.9%であった。 Wikipedia

さらに「副作用」の項目には以下のようにありました。

> 2016年にアメリカ食品医薬品局 は、衝動制御における副作用についての警告を追加したが、食事・買い物・性行為・ギャンブルへの抑えがたい衝動と、他人への危害についてである。…アリピプラゾールは、抗精神病薬の中で最も暴力の報告が多かった

日本では、多動症の子どもに覚せい剤(コンサータ)を処方することが多いですが、それと同じ理屈で、何かが間違っている。コンサータについては以下の記事にあります。

(記事)アメリカで驚異的に増え続ける ADHD の子どもたち。しかし、それよりも、今でも「日本の子ども」の治療に使われているのが、コカインや覚醒剤と同じリタリンもどきだったとは・・・
In Deep 2015年12月16日

以下が、女性セブンの記事です。


「朝起きられない」起立性調節障害に新治療法、アリピプラゾールが中高生70万人を救う

女性セブン 2023/11/28

これまで、朝起きられない子供たちに向けられてきた「怠けている」「気合が足りない」といった精神論。しかし、その症状には理由があった。最新の研究が示す治療法を、自身も睡眠に悩みを抱えるジャーナリスト・横田増生氏が徹底取材した。

 * * *
激しい頭痛に悩まされていたKさん(14才)が、地元・茨城県の小児科で「起立性調節障害」と診断されたのは、小学5年生のときだった。

「そんな病名があることを初めて知りました。

小学3年生の頃から頻繁に頭痛を感じ、朝起きるのが苦手だったのですが、これは病気だったんだと驚きましたね」(Kさん)

頭痛は夕方になるとひどくなり、食事をとることも、入浴することもできなかった。病院で処方された頭痛薬を服用して、ごまかしながら乗り切ってきたという。

しかし、中学校に進学した昨年の秋、新型コロナウイルスに感染すると頭痛が悪化。めまいも起こるようになり、ひどく気分が落ち込んだ。

病院からは血圧を上げる薬が追加された。しかし、薬をのんでも血圧計の数値が上がることはなかった。

今年4月に中学2年生になると、学校に行けない日が増え始めた。6月はほとんど学校に通えなかった。ベッドに入って寝付くまでに時間がかかるようになったからだ。

22時にはベッドに入るが、24時前後まで眠れない日が続く。眠りにつくのが遅くなると、翌朝の頭痛がひどくなり、目が覚めるのは通学時間をとうに過ぎた9時頃。そこから起き上がるまで、さらに3時間近くもかかる。Kさんは学校に通いたい一心で、母親と病院を何箇所もめぐった。

転機となったのは、今年の夏休み、県立病院で睡眠専門医の診断を受けたこと。そこで、新たに「睡眠相後退症候群」と診断され、向精神薬〈アリピプラゾール〉1mgと、眠気を誘う〈メラトニン〉2mgを処方された。

効果は1か月で表れ始めた。

ベッドに入ると、30分ほどで眠たくなる。22時半に眠れた夜は、翌朝の頭痛もほとんどなく、6時半には起き上がり、登校もできた。

「新しい薬をのむ前の体力と気力を100とすると、いまは130ぐらいまで上がってきました。この調子だと、休まず学校に通えそうです」(前出・Kさん)

以下はオリジナル記事からどうぞ。