サウジアラビア、10か月足らずで213人を処刑し、記録を更新
middleeasteye.net 2024/10/09
Saudi Arabia executes 213 people in less than 10 months, setting new record
サウジアラビアは、国連人権理事会 (HRC) の理事国候補の1つだが、同国は 2024年に入ってからこれまでに 213人を処刑している。これは歴代のどの暦年よりも多い数字だ。
世界中の死刑執行を記録しているロンドンを拠点とする人権団体「リプリーブ」によると、今年以前に記録された死刑執行件数の最多は 2022年の 196件で、次いで 2019年の 184件だった。
リプリーブの副所長ハリエット・マカロック氏は以下のように述べる。
「サウジアラビアは 2024年の最初の 9か月間に、年間最多の死刑執行者数という自らの悲惨な記録を破りました。死刑執行は 213件に上り、その数は増え続けています。死刑囚たちはかつてないほど大きな危険にさらされており、家族は必死にニュースで彼らの運命の知らせを待っているのです」
死刑執行は、サウジの首相であり事実上の指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子の政権下で行われている。
皇太子は 2018年のインタビューで死刑を最小限に抑えると約束していた。
しかし、サウジアラビアは依然として世界で最も頻繁に死刑を執行している国の一つだ。
リプリーブの広報担当者はミドル・イースト・アイに対し、2017年6月21日から 2024年10月9日までの間に、サルマン皇太子の統治下で少なくとも 1,115件の死刑が執行されたと語った。
2023年、欧州サウジアラビア人権機構(ESOHR)とリプリーブの共同報告書は 、サルマン国王とその息子のムハンマド・ビン・サルマン皇太子が 2015年に権力を握って以来、サウジアラビアの死刑執行率がほぼ 2倍になっていることを明らかにした。
2015年から 2022年の間に死刑執行数は 82パーセント増加した。