(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。
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The Human League – Almost Medieval (1979)
高校を出て東京に行った年の夏に、帰省したんです。1982年前後ですかね。
北海道にいた頃、大変に慕っていた年上の男性がいまして、札幌に住んでいたナカジマさんという方なんですが、帰省の理由は、ほぼ、その人に会うためで、会った後に、ナカジマさんと交際されていた女性から共に「飲みに行こう」と言われまして、札幌のお店に行ったんですが、それはそれはオシャレなお店でした。
私「ナカジマさん、これが噂のカフェバーってやつですか?」
ナ「オカ、お前は東京行ってんだから、こんな店いくらでもあるだろ」
私「いやあ、私は飲み屋といえば、焼き鳥屋か汚いモツ焼き屋くらいで…」
ナ「そうなのかよ」
私「頭に変なコブのある人たちがウロウロしていて…」
ナ「どんなとこに住んでんだよ」
私「オレは失語症だ! とか叫びながら言葉をたくさんしゃべる人とかがいるんですよ」
ナ「・・・・・」
そのオシャレなお店には、大きなスクリーンがあって、常に音楽が流れていました。
途中で、何だか粋なダンスミュージックが流れて「ほお」と見ていましたら、クレジットに、
「 The Human League 」
と出るではないですか。ヒューマン・リーグのファシネーションという曲でした。
「え? ヒューマン・リーグって、こんなイケイケなオシャレ音楽やってるの?」と私は思いました。
遡りますと、その 3年くらい前ですかね。高校 1年くらいのときに、いつものようにラジオを聴いていまして、好きな番組は録音していたんですけれど、そのラジオでヒューマン・リーグという名前を初めて聞いたのです。
シンセサイザーによる曲で、それが何というか、少なくとも高校 1年の私には妙に実験的な曲に思えて、
「へえ、こんなのもあるんだ」
と思いまして、それから、ヒューマン・リーグのその曲はよく聴いていました。
「Reproduction (邦題:人類零年)」というアルバムの冒頭の「 Almost Medieval (ほとんど中世)」という曲で、「実験的なポップスだなあ」と感心していたのですが、その後は「忘れていた」のです。
少なくとも、ヒット曲云々とは関係のない実験的なポップスでした。以下の曲です。これがプロモなのか、ファンか何かの人が作ったのかどうかは不明です。
それから、たった 3年かそこらで、「ファシネーション」みたいな、どう考えてもヒットするだろうというようなバンドに変わっていったのだなあと。
その後、調べたところ、結局、メンバーに大幅な交代があったようで、最初の頃のヒューマン・リーグを脱退したメンバーは、その後、ヘヴン17というバンドを組んだようです。
いっぽうはメジャーに行くことを望み(ヒューマン・リーグ)、いっぽうは自分たちの音楽性を追求したかった(ヘヴン17)と。
まあ、どっちがいいのかはわかりません。
ヒューマン・リーグは元のままなら、何億人もの人が知るようなダンスポップを作ることにはならなかったわけで、それはそれで大変な功績だと思いますし、それを望まないで自分たちの音楽を続けたヘヴン17も立派だと思います。
ともかく、十代の終わりに連れていってもらった札幌のオシャレなカフェバーを忘れることはありません。
その後も長く東京に住んでいましたけれど、オシャレなカフェバーなんて一度も行かないままでした。