中国の「非上場」企業の企業価値が 150兆円規模に

 


【中国】ユニコーン300社超、「SHEIN」など台頭

NNA 2022/12/28

中国で企業価値が推定10億米ドル(約1,300億円)を超える非上場企業を指す「ユニコーン」が、2021年末時点で316社となった。

動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」や中国発のグローバルファッションブランド「SHEIN(シーイン)」の運営会社などを上位に、企業価値は計1兆1,000億米ドル (約146兆円)を超えた中国の企業戦略コンサルティング会社、長城戦略諮詢がまとめた。

企業価値のトップはティックトックを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)の3,000億米ドル。

2位はシーインを運営する南京希音電子商務で650億米ドル、3位は中国インターネット通販大手、京東集団(JDドット・コム)傘下のIT企業、京東科技信息技術で310億米ドルだった。

21年には新たに、自動車大手の浙江吉利控股集団傘下の高級電気自動車(EV)ブランド「極ケ(ケ=きがまえに克、ZEEKR)」(11位)や、中国最大の国有IT企業グループ、中国電子信息産業集団傘下の上海積塔半導体(31位)など142社が加わった。

ユニコーン入りを果たした企業の数は20年から 2倍となった。

ユニコーンの本拠地を都市別で見ると、北京が82社で最多。上海(60社)、広東省深セン(26社)、浙江省杭州(22社)、広東省広州(19社)と続いた。

ユニコーンの創業者の平均年齢は46歳で、90年代生まれは2.7倍に増えた。

長城戦略諮詢によると、世界のユニコーン数は21年末時点で924社。国別では米国(393社)、中国、インド(40社)の順で多かった。