韓国の840万人を対象とした大規模研究で「COVIDワクチン接種1年後から各種がんのリスクが35〜69%高くなっていた」ことが判明





※ 95%信頼区間の数値は、むしろ読みにくくなるので割愛しています。なお、mRNAワクチンと共に、cDNAワクチンが出てきますが、アストラゼネカ社のワクチンのことだと思われます。

COVID-19ワクチン接種に関連するがんの1年間のリスク:韓国における大規模人口ベースコホート研究

BMC 2025/09/26

1-year risks of cancers associated with COVID-19 vaccination: a large population-based cohort study in South Korea

要約

SARS-CoV-2 の発がん性は仮説的に提唱されているものの、COVID-19 感染およびワクチン接種に関する実世界のデータは不十分である。

そこで、韓国ソウルで実施された本大規模集団ベースの後ろ向き研究は、COVID-19 ワクチン接種 1年後における全がんの累積発生率とその後のリスクを推定することを目的とした。

2021年から 2023年までの 8,407,849人のデータは、韓国国民健康保険データベースから取得された。参加者は COVID-19 ワクチン接種状況に基づいて 2つのグループに分類された。

全がんのリスクは多変量 Cox 比例ハザードモデル (統計手法の一種)を用いて評価され、データはハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)として表された。

ワクチン接種後 1年で、甲状腺がん(HR、1.351)、胃がん(HR、1.335)、大腸がん(HR、1.283)、肺がん(HR、1.533)、乳がん(HR、1.197)、および前立腺がん(HR、1.687)の HR が有意に増加した。

ワクチンの種類別に見ると、cDNA ワクチンは甲状腺がん、胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がんのリスク増加と関連していた。mRNA ワクチンは甲状腺がん、大腸がん、肺がん、乳がんのリスク増加と関連していた。

異種ワクチン接種は甲状腺がんと乳がんのリスク増加と関連していた。

COVID-19 ワクチン接種とがん発生率の間には、年齢、性別、ワクチンの種類別に関連が認められていることから、COVID-19 ワクチン接種を必要とする集団にとって最適なワクチン接種戦略があるかどうかを判断するには、さらなる研究が必要だ。