人気の肥満治療薬オゼンピックの使用者は「突然の視力喪失のリスクが2倍」に

これは、正式には糖尿病治療薬ですが、実質的には肥満治療薬として知られていて、アメリカでの使用者の数は以下のようにおびただしく増えています。

アメリカで肥満治療薬オゼンピックの子どもと若者の使用が3年間で600%増加
BDW 2024年5月25日





オゼンピック使用者は稀な視力喪失のリスクが2倍に、北欧の研究で判明

Epoch Times 2024/12/25

Ozempic Users Face Double Risk of Rare Vision Loss, Nordic Studies Find

デンマークの研究者は、広く処方されている糖尿病治療薬オゼンピックが、医師たちが「視神経の脳卒中」と呼ぶ症状を患者が経験するリスクを大幅に高めることを発見し、懸念を表明している。

医学誌「インターナショナル網膜硝子体」誌(International Journal of Retina and Vitreous)に掲載された研究結果によるとオゼンピック(セマグルチド)の使用により、視神経への血流不足により片方の目の視力が突然失われる重篤な眼疾患である非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)の発症リスクが 2倍以上になることが示唆されている。NAION は、 50歳以上の人の突然の視力喪失の最も一般的な原因と考えられている。

「これは視神経の脳卒中と考えるのが妥当です」とハーバード大学医学大学院、マサチューセッツ眼耳科の眼科教授で神経眼科サービス責任者のジョセフ・リッツォ博士は大紀元に語った。「そして脳卒中と同様に、機能が失われます」

NAION の症状には以下のものがある。

・突然の視力喪失:通常、朝起きたときや昼寝の後に起こる。

・痛みを伴わない視力喪失:他の眼疾患とは異なり、NAION は通常痛みを伴わない。

・片目の視力喪失:通常は片方の目だけに影響するが、両目に影響することもある。

・視界のぼやけ:特に視野の下半分で視界がぼやけたり歪んだりすることがある。

・色覚の喪失:色覚が失われたり、色が違って見えたりする人もいる。

・視野内の影:患者によっては、視野内に暗い影や盲点が見える場合がある。

研究者たちは、2型糖尿病と診断されたデンマークの患者 424,152人のデータを調べ、オゼンピックと NAION リスク増加との関連性を調査した。

その結果、オゼンピックは衰弱性疾患の発症リスクを著しく高めることが明らかになった。

「オゼンピックは NAION を発症するリスクを 2倍以上に高めることがわかりました」と、南デンマーク大学(SDU)臨床研究学部の眼科教授、ヤコブ・グラウスルンド氏は声明で述べた。「これは重度かつ永久的な視力喪失につながる可能性がある症状です」