アメリカで肥満治療薬オゼンピックの子どもと若者の使用が3年間で600%増加

オゼンピックの正式名は「セマグルチド」というものですが、以下のように様々な問題があります。

(参考記事)・人気の減量薬オゼンピック等に「自殺念慮」などの副作用の可能性があることをFDAが調査 BDW 2024年1月6日

米国毒物管理センターに、減量薬セマグルチドの過剰摂取に関する電話が 1500%近く急増 BDW 2024年1月2日





小児のオゼンピック使用が3年間で600%増加 – しかし安全なのだろうか?

NY Post 2024/05/23

Child Ozempic use soars 600% in three years – but is it safe?

米国での 12歳から 25歳の人々のオゼンピックやウィーゴビーなどの肥満治療薬の月間使用量が急増している。これは、2020年から 2023年にかけて米国の小売薬局の約 94%の調剤記録を新たに分析した結果によるものだ。

5月22日に JAMA 誌に掲載されたこの報告書は、処方箋データベースを使用して、この年齢層における GLP-1 薬の全国的な普及状況を初めてまとめたものだ。

研究を主導したミシガン大学の小児科医で糖尿病の専門家であるジョイス・リー博士によると、2023年だけで 12歳から 17歳の子ども約 3万1000人と 18歳から 25歳の 16万2000人以上がこの薬を使用しているという。

報告書によると、GLP-1薬(2005年に糖尿病治療薬として、2014年に減量薬として初めて承認された薬を含む)を使用している 12歳から 25歳の人の数は、2020年の月間約 8,700人から 2023年には月間 6万人以上に増加し、ほぼ 600%増加した。

リー氏は、この薬を投与されたのは肥満に悩む若者のほんの一部だと指摘した。疾病対策センターによると、米国の子どもと若者の約 20%、成人の約 42%がこの慢性疾患を患っている。

2023年初頭、米国小児科学会は、肥満の子どもや十代の若者たちは、早期に評価され、必要に応じて手術や薬物療法を含む積極的な治療を行うよう推奨した。

この薬による目立った副作用はないとされるが、リー氏は、若者の中には吐き気や嘔吐、便秘などの症状を訴える者もおり、症状が重篤な場合は薬の服用を中止する人もいると指摘した。

リー氏は、若者の間でこれらの薬の使用が急増していることを理解することが重要だと述べた。これらの薬は継続使用を目的としているため、「この集団に対するこれらの薬の長期的な安全性と有効性について真剣に考える必要がある」と同氏は述べた。

さらに、これらの薬は高価であり、 供給の問題や保険でカバーされていないために入手が困難な場合が多い。