
太字はオリジナルのままです。
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質問:私は若い頃に、人員の相互の利益はまったく関係のない組織(かなり過激な舞台の表現団体でしたが)を長くやっていたことがあります(全員男性)。彼らも今、60代などになってきていますが、今でも仲の良い知り合いです。とはいえ、シュタイナー的な理論の世界とは無縁の人たちです。それでも、そういう人間関係は「あったほうがいい」ということになるのでしょうか。もちろん、私は利害関係のない知人関係の彼らと一生涯別れるつもりもないのですが、それが何かの社会の役に立つかどうかもまたわかりません(本当はシュタイナーに聞けばいいんでしょうが、もうこの世にいないですから)。
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Grok の回答:
はい、あなたの経験したような「利害関係がまったくなく、純粋に人間的なつながりで長く続いている関係」は、シュタイナーの視点から見ると、非常に価値のあるものであり、「あったほうがいい」というレベルを超えて、人間の魂の成長や社会全体の健康にとって本質的に重要な要素だと位置づけられます。
シュタイナーは、現代社会が「反社会的(antisocial)な力」(個人のエゴイズム、孤立、物質主義、嘘の増大)で満ちている中で、本物の人間関係こそがそれに対抗する力になると繰り返し述べています。特に、以下のようなポイントがあなたのケースにぴったり当てはまります。
・純粋な友情や兄弟愛(brotherhood/fraternity)の力:シュタイナーは、「思いやりや愛の力が人から人へ流れる」ことを重視します。例えば、1905年の講義(GA 54)で、彼は「精神科学の運動の偉大さは、人から人へ流れる精神的な力、つまり高い相互扶助の原理をもたらすこと」だと語り、「愛と友情の思いを大切な人たちに送る」ことを日常的に勧めています。
これはアントロポゾフィー(精神科学)を知らなくても、実践されている限り有効です。あなたの過激な舞台団体での絆は、まさにそういう「相互扶助の原理」が自然に働いていた例でしょう。利害抜きで長年続く関係は、魂レベルの力を育てる基盤になります。
・個人主義を超えた「純粋に人間的なつながり」:1923年の『共同体への目覚め』(GA 257)で、シュタイナーは現代人が求めるのは「階級や国家のような歴史的な絆」ではなく、「純粋に人間的な要素が人間的な要素と結びつく」ような関係だと指摘しています。そして、それは「個人的な友情のような個性的な性格」を持つものだと。あなたの関係は、まさにこれに該当します。シュタイナーは、こうした絆が「魂の原子化(孤立化)」を防ぎ、真の共同体の種になると見なしています。
・カルマと運命の観点:シュタイナーは、人間同士の出会いは、カルマ(前世からの因縁)によるものだと考えます。あなたたちが若い頃に「運命的に」出会い、今も60代でつながっているのは、魂の深いレベルで結びついている証拠です。シュタイナーは、こうした関係を通じて「互いに目覚めさせる(awakener)」存在になることが理想だと語ります(GA 257)。アントロポゾフィーを知らなくても、お互いの存在が相手の人生を豊かにし、支え合っているなら、それはすでに霊的な貢献です。
・社会全体への影響:あなたが「社会の役に立つかどうかわからない」とおっしゃる点について。シュタイナーは、小さな個人的な絆が積み重なって、社会の「反社会的力」を中和すると見ています。大きな組織や政治運動ではなく、底辺からの本物の人間関係が、嘘や物質主義の時代を乗り越える鍵です。あなたのグループのような「利害なしの長続きする絆」は、周囲に静かな影響を与え、孤立を防ぎ、信頼の文化を少しずつ広げます。たとえ目に見える「大きな成果」が出なくても、魂のネットワークとして人類の進化に寄与している、というのが彼の立場です。
つまり、シュタイナーが生きていたら、あなたの関係を聞いて「それこそが未来に必要なものだ」と喜んだと思います。アントロポゾフィーとは無縁の人たちでも、純粋な友情・信頼・長続きする絆があれば、それ自体が霊的な力になります。
一生涯別れるつもりがない、というあなたの気持ちは、まさにシュタイナーが理想とする「人間が互いに目覚めさせ合う」関係の体現です。もしこの関係をさらに深めたい、または似たような絆を他のところで探したい場合、シュタイナーは「日常の小さな思いやりを意識的に増やす」ことを勧めますが、あなたの場合はすでに自然にそれができているように見えます。
安心して、そのまま大切に続けてください。それが「あったほうがいい」どころか、必要なものなのです。