『戦場のメリークリスマス』は原題は「メリークリスマス Mr.ローレンス(Merry Christmas, Mr. Lawrence)」ですので、その通りに書いています。1983年の映画だったそうですが、その後、北野武さんが「どんな役なら受けるか」を考えるキッカケとなった話があって興味深いです。
北野武が『メリークリスマス Mr.ローレンス』(1983年)での自身の役柄について語る

「『メリークリスマス Mr.ローレンス』は、俺がコメディアンとして人気の絶頂期に撮られた作品で、日本中でコメディアンとして急に有名になりつつあった時期だった。でも、スタンダップ・コメディアンとしてこれが長く続くとは思っていなかった。何か違うことをしなければならないと分かっていた矢先、大島さんが『メリークリスマス Mr.ローレンス』の役をオファーしてくれたんだ。演技の本質や映画制作のすべてを知らないまま、『いいですよ、ぜひ』と答えたよ」
「この役を演じたら人々を驚かせるかもしれないと思った。映画を見てみたら、自分の演技は全然悪くなかった、むしろよかったので、観客の反応が楽しみだった」
「ある日、彼らの反応を見るためにこっそり劇場に忍び込んだら、驚いたことに俺が登場する最初のシーンで、観客全員が突然大笑いし始めたんだ。まるで俺がステージに突然現れてルーティンを始めたかのように! その反応に打ちのめされたよ。このキャラクターはとても威圧的で神秘的な存在であるはずで、笑いものなんかじゃないのに!(笑) でも、彼らはまだ俺をそのおかしい狂ったコメディアンだと見ていたんだ。それ以来、俺は深刻で暗く邪悪なキャラクターの役しか受けなかった。俺がそういうタイプの役を10年間演じ続けて、ようやく本格的な俳優として見られるようになったよ」
ここまでです。
たけしさんが、監督ではなくて、役者さんとして出ている映画も当時いろいろと見ましたけれど、印象的なのは、最初はテレビ(TBS)のドラマ『イエスの方舟』(今はもうどうやっても見られない)で、映画だと、『教祖誕生』(1993年)ですかね。どちらも味わい深い作品でした。
教祖誕生は私はビデオを持っていますけれど、こんなのなんて、もう今では YouTube にさえもなくて…と思ったら、何とあった。しかもフルで。へえ……今はあるんだ。以下ですね。コメディですけど、面白い映画でした。ちゃんとアップしてくれている人がいるのですね。
教祖誕生(1993年)