ロシアの黒海沿岸に100頭以上のイルカの死骸が漂着

 


ロシアの黒海沿岸に100頭以上のイルカの死骸が漂着

Moscow Times 2024/04/02

Over 100 Dead Dolphins Wash Ashore on Russia’s Black Sea Coast

イルカ救助・研究センターのデルファは 4月2日、ロシアの黒海沿岸で過去 カ月間に約 140頭のイルカや他の海洋哺乳類の死骸が打ち上げられたと発表した。

「先月には合計 137頭のクジラ類が死亡して漂着しました。これは深刻な数字です」とデルファ氏は、テレグラムに、クジラ、イルカ、ネズミイルカを含む水生哺乳類のグループに言及して書いた。

「先週だけで、101頭のイルカの死亡が記録されました。 3月31日、26頭が死亡したとの連絡を受けました」と救助センターは付け加えた。

動物の多くには深い傷、ヒレや尾の欠損、腹部の裂傷など、漁網に引っかかった形跡があった。岩に巻かれたロープに絡まったものもあり、デルファ氏は混獲物を取り除こうとした漁師が原因ではないかと示唆した。

「もちろん、漁師は意図的にイルカを殺しているわけではありません」とデルファ氏は述べ、 「しかし、この量を隠すことは不可能です」と付け加えた。

同救助センターによると、イルカの死亡数の多さは、当局がロシア南部コーカサス地方で 2024年のヒラメ漁獲枠を倍増させたことにも関係している可能性があるという。

「ヒラメ網は鯨類にとって最も危険です」とデルファ氏は言う。

「代替手段が見つからないか、漁業規則が見直されなければ、黒海からイルカがいなくなるでしょう」と警告した。