[指定暴力団・住吉会トップの関功代表が死亡]という報道で思い出す五代目住吉会の会長

 

※) 今はもうヤクザの意味がない世の中ですが、この報道で「住吉会」と聞きまして、私が最も好きだったヤクザの親分のことを思い出しました。住吉会の五代目総裁(1967年-1990年)だった堀政夫さんという方です。

何よりルックスがいい。銀行員にしか見えない。

堀政夫 住吉会五代目総裁のお姿

残された資料では、手下の若者に対してさえ常に敬語を使い、そして、カタギ(一般人)に対して暴力等を使った部下には厳罰を与えていました。同時に、ヤクザの近代化を進め、警察の頂上作戦によって解散して事実上消滅していた住吉会を、あっという間に東日本最大のヤクザ組織にしたのでした。

普通の企業に勤めていても、相当なやり手だったと思います。堀さんがヤクザとなったことがよかったどうかはわからないですが、こういうすごい人もいるんだなあ、と以前資料を見ていた時につくづくと思いました。一般社会に悪い影響を与えないまま、着々と裏社会を巨大化していく…。こういう人がヤクザの中のヤクザだと思います。

ちなみに、堀さんはヤクザになる前は旅芸人でした。


指定暴力団・住吉会トップの関功代表が死亡

朝日新聞DIGITAL 2022/05/31

指定暴力団住吉会の関功代表(76)が死亡したことが31日、捜査関係者への取材でわかった。昨年4月に会長職を退いて代表に就いており、警視庁は住吉会のトップとみていた。

住吉会は東京都港区に本部を置き、勢力は東京や北海道など18都道府県に及ぶ。2021年末現在の構成員は約2500人で、最大勢力の指定暴力団山口組(構成員約4千人)に次ぐ規模。

関代表は会長だった15年6月、同年4月投開票の千葉県議選をめぐって立候補予定者への投票などを依頼する目的で有権者らに飲食の接待をしたとして公選法違反容疑で逮捕され、その後有罪判決を受けた。20年9月には組員らによる特殊詐欺事件の代表者責任を問われ、他の幹部らとともに東京地裁から計約1億7千万円の損害賠償を命じられていた。