銀価格の異様ともいえる上昇でダメージを負っている組織や機関は?

先ほど「銀価格が一時100ドルを突破」という記事をアップしたのですが、銀というのは、金融機関は、伝統的にショート(空売り / 価格が下がると儲かる)を保持していたことで知られているのですけれど、こう壮絶な上昇の中ではどうなっているのか? と思い AI に聞いてみました。


質問:現在の銀の上昇は想定外のものだと思いますが、金融機関だけではなくとも、それなりにダメージを受けている組織もありそうです。

Grokの回答:

はい、確かに現在の銀価格の上昇は多くの市場参加者にとって「想定外」の規模とスピードで進んでおり、金融機関(特に伝統的なショートサイドの銀行)だけでなく、さまざまな組織や投資家層にダメージを与えています。

2026年1月現在、銀価格は**$90〜$100前後で推移し(一時$100突破の記録あり)、2025年の260%超の上昇からさらに加速しています

この背景は産業需要(太陽光・EV・AI関連)の爆発的増加、供給赤字の慢性化、中国の輸出規制強化、そしてバーゼルIII (国際的な銀行規制の枠組み)**規制による物理銀確保の強制が重なった結果です。これにより、ショートポジションを抱えていた組織が次々と痛手を負っています。主な影響を受けているのは以下のような層です:

1. 大手銀行・ブルion銀行(貴金属地金の取引、保管、融資を専門的に行う銀行)

・JPモルガン・チェース:巨額のショートポジション(推定数千トン規模)が価格3倍化で**$13.7億ドル**級の潜在損失に直面。過去の市場操作罰金歴もあり、Fedの緊急介入懸念まで浮上。

・TD Securities (カナダのトロント・ドミニオン銀行グループに属する投資銀行部門):2026年1月だけで複数回のショート失敗。最初に$2.39百万ドル、続いて$606kの損失を確定し、強制決済(ストップアウト)。「銀トレインに轢かれた」と市場で揶揄されるレベル。

・その他(Citi、Bank of America、UBSなど):ネットショートが依然残り、合計で数百億ドルの未実現損失。マージンコール連発で物理銀の借り入れコスト(lease rate)が急騰(8-10%超)し、紙上取引の崩壊が現実味を帯びています。

2. ヘッジファンド・投機筋

・多くのファンドが「価格は下がる」との従来予想でショートを積み増し → スクイーズ(空売り筋の強制決済による株価急騰)で強制買い戻し → 損失拡大。

・一部はレバレッジが高く、資金枯渇で撤退を余儀なくされ、市場全体のボラティリティをさらに高めています。CFTCデータでもスワップディーラー(銀行系)のショート減少に対し、スペキュレーターのロングが増加中。

3. 産業企業・ヘッジ目的の企業(意外な被害者)

・銀を原料とする太陽光パネルメーカー(First Solarなど)、EVバッテリー、電子部品企業:価格急騰でヘッジ失敗した場合、原材料コストが急増。事前に先物でヘッジしていた企業でも、ロールオーバーコストが跳ね上がり、利益圧迫。

・一部企業は「現物確保優先」で買い増しを強いられ、逆に価格をさらに押し上げる悪循環。

4. ETF・インデックスファンド運用者

・SLVなどの銀ETF:オプション市場のガンマ・スクイーズで価格が急変動。NAV(純資産価値)と取引価格の乖離が発生し、プレミアム/ディスカウントが極端に。リバランス売りで一時的な下押しも起きていますが、根本的な上昇トレンドは変わらず。

5. 個人投資家・小規模トレーダー(逆張りショート組)

・「過熱だからショート」と入った人々がマージンコールで焼かれ、X(旧Twitter)上で「銀ショートで破産寸前」といった悲鳴が散見されます。逆にロング勢は大儲け中ですが、逆張り勢の損失が市場の燃料になるケースも。

全体として、この上昇は「紙銀 vs 現物銀」 (※ 紙の銀というのは、こちらの記事などをご参照下さるといいかもしれません)の乖離が極限まで進んだ結果で、COMEX/LBMAの在庫枯渇と物理市場のバックワーデーション(現物>先物)が続いています。銀行のショートが解消されきっていない限り、さらなるスクイーズのリスクは高く、$150〜$200という極端な予測も一部アナリストから出ています。

ただし、CMEの自動マージン引き上げや政策変更(例:関税延期)で一時調整が入る可能性もあり、ボラティリティは極めて高いままです。金融機関以外でも「想定外の上昇」に巻き込まれている組織は確実に存在し、市場全体が「再評価」の真っ只中と言えます。