Friction 〜 Automatic Flu(1980)
音楽雑誌「ロッキング・オン」を創刊した音楽評論家の渋谷陽一さんが亡くなられたという報道を見ました。
私自身は、十代中盤くらいの頃はすでに、渋谷陽一さんや「ロッキング・オン」が推薦するようなメジャー系のロックやハードロックはほとんど聴いていなかったんですが、16歳か 17歳くらいの時でしたか、おそらく 1980年頃の時、何となく渋谷陽一さんのラジオ番組を聴いたときに、その時の特集は、
「これから大きく飛躍しそうな日本のロックバンド」
みたいな(正式なタイトルは忘れました)特集をやっていたんです。通常は、インディーズ系の音楽はほぼかけない番組でしたが、その時には、以下の 3つのバンドが、渋谷陽一さんから見ると「今後、大きな飛躍をする」ということになっていました。
それは、
・Friction (フリクション)
・RCサクセション
・突然段ボール
で、それぞれ 2曲ずつかかったんですね。
この中の、フリクションと突然段ボールを聞いた時に、「え?」と思い、その後、録音を何度も聴き直していました。
RCサクセションについては、今でもどんなバンドかよく知らないのですが、フリクションと突然段ボールのふたつのバンドが東京のバンドだと知り、私に「東京に行こう」と決意させたのは、その渋谷陽一さんのラジオ番組で流れたフリクションと突然段ボールの曲によってでした。それほど衝撃を受けたのです。
このことについては、突然段ボールのことを書いたこのコーナーの「二十代によく聴いていた曲(19) – 突然段ボール / 変なパーマネント(1980年)」にも書いています。
その渋谷陽一さんのラジオ番組で流れた曲のうちのひとつが以下の「オートマチック・フラ」という曲です。もう一曲は Cool Fool という曲でした。
どうでもいいことですが、この曲が収められた『軋轢』というアルバムは、
> 日本版ローリング・ストーン誌が発表した『邦楽ロック名盤100』では21位、宝島の『日本のロックアルバムトップ20』やレコード・コレクターズの『日本のロックアルバム・ベスト100(80年代篇)』では3位にランクインしている。 Wikipedia
のだそうです。
ともかく、この曲と、突然段ボールの曲に導かれて東京にやってきたようなものでした。急に自分の中で決まったことで、理由付けがなかったので、「東京の大学に行く」という理由を付けただけで、東京に行ければ何でもよかったんです (当時の北海道の高校生は、そのまま、何となく北海道で進学するというのが暗黙の了解の世界でした)。
北海道の田舎の少年に、その曲を聴く機会を与えてくれた渋谷陽一さんに感謝します。
渋谷陽一さんといえば、タコの山崎春美に絡まれて、雑誌『宝島』誌上で山崎春美との大論争を繰り広げていたことも思い出します。
ちなみに、このフリクションのアルバムのプロデューサーは坂本龍一さんです。