(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。
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Deep Purple – Highway Star (1972)
最近、高校の時に入っていたバンドのことを書くことがあるのですが、私は、拉致されるようにバンドに入れられて、そのままズルズルとやっていたんですが、キーボードとして勧誘されたんですね。
そのバンドのリーダーは、北海道の美唄(びばい)という町の不動産屋の御曹司で、つまりボンボンでした。
お金があるので、バンドの練習は一般的な人たちの場合、スタジオとかでやるんですが、市の公民館の一室(とても広い)を 1カ月単位で借りていて、そこに機材を置きっぱなしだったんです。
初めてそこに行った頃、「練習曲で〇〇をやろう」とか言ってきたんですが、
「この曲キーボード全部が和音じゃないかよ。オレのシンセは、単音しか出ないぞ」
と言うと、リーダーが、
「うちのキーボードの楽器が、ここにあるから」
と言うわけです。
「うちのキーボード? キーボードいるのかよ」
とききますと、ドラム(こわい)の人の横に小柄なおとなしそうな女性がいて、「ああ、私なんです」と言うんです。
ドラムの人の彼女でした。
「キーボードいるんなら、なんでオレに声かけたんだよ」とリーダーに聞くと、
「やっぱり、バンドは全員、男じゃないと」と言うのでした。
「今時、どんな理屈だよ」とか言いましたけれど、その女の子は、「私、シンセサイザーとかはできないですし」と微笑んでいました。
それで、練習中ではないんですけれど、暇な時間のときに、その女の子に、「いろいろ弾けるんですか?」と訊くと、
「いやあ、そんなには弾けないです」
と言うんですが、私は、
「たとえば、ディープ・パープルのハイウェイスターのキーボードのソロとかは弾けます?」
と訊きますと、
「少しなら」
と彼女は答えました。
「えー、じゃ、やってください」と彼女に言いますと、彼女は弾き始めました。
以下は、ディープ・パープルの当時のキーボードだったジョン・ロードという人が、後にインタビューに応じて弾いた、そのハイウェイスターのキーボード・ソロの部分です。
彼女は、見事にこれを弾きました。
「ひぇぇ」
と私は聞き惚れていました。
私 「すごいですねえ」
彼女「クラシックベースだから、そんなに大変ではないです」
私はリーダーに、「あんた、この女の子をキーボードに戻した方が全然いいぞ。オレなんかの比較にならないほど上手だし」と言いましたが、
リーダー 「やっぱり、バンドは男だけじゃないと…」
私 「いい加減にしろ」
ということになって、状況は変わりませんでした。
まあ、私もこのソロは練習しましたけれど、彼女のような素敵な感じにはなりませんでした(私がやると、どこか暴力的か、アバンギャルドになってしまいます)。
ディープ・パープルのハイウェイ・スターの全曲は以下です。キーボードのソロは、2:00 過ぎくらいから始まります。
その後は、この女の子は、バンドのライブなどをサポートし続けてくれていました。