二十代によく聴いていた曲(67) ディープ・パープル – ハイウェイスター(1972年)

(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。

Deep Purple – Highway Star (1972)

最近、高校の時に入っていたバンドのことを書くことがあるのですが、私は、拉致されるようにバンドに入れられて、そのままズルズルとやっていたんですが、キーボードとして勧誘されたんですね。

そのバンドのリーダーは、北海道の美唄(びばい)という町の不動産屋の御曹司で、つまりボンボンでした。

お金があるので、バンドの練習は一般的な人たちの場合、スタジオとかでやるんですが、市の公民館の一室(とても広い)を 1カ月単位で借りていて、そこに機材を置きっぱなしだったんです。

初めてそこに行った頃、「練習曲で〇〇をやろう」とか言ってきたんですが、

「この曲キーボード全部が和音じゃないかよ。オレのシンセは、単音しか出ないぞ」

と言うと、リーダーが、

「うちのキーボードの楽器が、ここにあるから」

と言うわけです。

「うちのキーボード? キーボードいるのかよ」

とききますと、ドラム(こわい)の人の横に小柄なおとなしそうな女性がいて、「ああ、私なんです」と言うんです。

ドラムの人の彼女でした。

「キーボードいるんなら、なんでオレに声かけたんだよ」とリーダーに聞くと、

やっぱり、バンドは全員、男じゃないと」と言うのでした。

今時、どんな理屈だよ」とか言いましたけれど、その女の子は、「私、シンセサイザーとかはできないですし」と微笑んでいました。

それで、練習中ではないんですけれど、暇な時間のときに、その女の子に、「いろいろ弾けるんですか?」と訊くと、

「いやあ、そんなには弾けないです」

と言うんですが、私は、

「たとえば、ディープ・パープルのハイウェイスターのキーボードのソロとかは弾けます?」

と訊きますと、

「少しなら」

と彼女は答えました。

「えー、じゃ、やってください」と彼女に言いますと、彼女は弾き始めました。

以下は、ディープ・パープルの当時のキーボードだったジョン・ロードという人が、後にインタビューに応じて弾いた、そのハイウェイスターのキーボード・ソロの部分です。

彼女は、見事にこれを弾きました。

「ひぇぇ」

と私は聞き惚れていました。

私 「すごいですねえ」
彼女「クラシックベースだから、そんなに大変ではないです」

私はリーダーに、「あんた、この女の子をキーボードに戻した方が全然いいぞ。オレなんかの比較にならないほど上手だし」と言いましたが、

リーダー 「やっぱり、バンドは男だけじゃないと…」
私 「いい加減にしろ」

ということになって、状況は変わりませんでした。

まあ、私もこのソロは練習しましたけれど、彼女のような素敵な感じにはなりませんでした(私がやると、どこか暴力的か、アバンギャルドになってしまいます)。

ディープ・パープルのハイウェイ・スターの全曲は以下です。キーボードのソロは、2:00 過ぎくらいから始まります。

その後は、この女の子は、バンドのライブなどをサポートし続けてくれていました。