「中国は米国債を売り払っているのか?」という報道





中国は米国債を売り払っているのか?

Investing.com 2025/04/09

Is China dumping U.S. Treasuries?

アメリカ10年債券利回りの推移

複数の有力投資家の間で、中国が米国の関税に対する報復として米国債を売り払っているのではないかという憶測が出ている。

この噂はトランプ大統領が深夜に北京に課す予定の 104%という巨額関税のわずか数時間前に流れたものだ。

そうした情報源の一人は、ベンチャーキャピタリストでトランプ支持者のチャマス・パリハピティヤ氏だ。パリハピティヤ氏は火曜日の午後、中国が利回りを押し上げて世論を誘導しようと、米国債を売り飛ばしているとの噂を耳にしていると述べた。

「中国は、米国債を売却して金利を操作し、世論を揺さぶり、今後の国債入札のコストを高くしようとしていると聞いています」とパリハピティヤ氏は X にコメントした。

本日 (4月9日)、米国 5年国債利回りは 2%上昇して 3.918%、10年国債利回りは 3.2%上昇して 4.291%、30年国債利回りは 3.6%上昇して 4.762%となった。

中国は 1月末時点で 7,610億ドル (約 110兆円)の米国債を保有しており、1兆800億ドル (155兆円)の日本に次いで外国で第 2位の保有国となっている。

(中国が米国債を売り払っているという)噂が真実かどうかはまだ不明だが、パリハピティヤ氏はトランプ大統領の側近に近い。

さらに、トランプ大統領が中国に対し 50%の追加関税をちらつかせた後、中国は「最後まで戦う」と約束した。米国債売却は、その戦いの一環となる可能性がある。