雪が全然降らないで困っている地域も北海道にあったんですね。十勝地方は以下の場所です。
雪が降らない!積雪たった2センチ、十勝地方で46年ぶりの少雪 イベントや除雪業者、農業に影響
十勝毎日新聞 2025/01/15
十勝地方で記録的な少雪が続いている。
15日時点の帯広の積雪量は2センチで、平年(36センチ)の 6%にとどまる。「おびひろ氷まつり」会場(帯広市緑ケ丘公園)では雪の確保に苦労するほか、例年は雪遊びの子どもたちでにぎわう公園なども土が見えたまま。
3学期が始まった学校では、校庭の「陸(おか)リンク」を造成できないなど影響は広がっている。
各年の1月14日時点の帯広の積雪を調べると、今年の「2センチ」は1991年の3センチに匹敵する少なさ。
2センチより少ないのは46年ぶり、1979年(積雪なし)までさかのぼる。2020年、21年冬も12月下旬まで少雪だったが、それぞれ1月10日前後にはまとまった雪が降った。
今月末に開幕する氷まつり会場では、雪不足への対応が始まっている。帯広の森などから雪をかき集め搬入。例年は雪山を造り斜面に設ける氷の滑り台は、公園の傾斜を利用するように変更した。(略)
…極端な雪不足は基幹産業の農業への影響も懸念されている。新芽が一冬を過ごす秋まき小麦は、根雪がほどよい「保温材」となるため、農業者は病害の発生を不安視している。
畑作地帯の帯広市川西地区の畑は積雪がまだら。例年なら白い雪原となるが、現状の積雪は1センチ程度で、ある区画は一面、地肌をさらしている。
同地区の農業者は「一昨年も少雪だったが、それ以上では。(土中の)凍結深度は40センチ以上で、小麦の生育への影響に加え、春掘り用ナガイモの凍害を心配している」と語る。「1年間の総体の降雨量は変わらないので(シーズン最盛期の)夏場は雨が多くなるのでは」とも漏らす。
小麦は雪腐れ病を防ぐため根雪前に防除を徹底するが、今季は寒風にさらされて麦自体の体力が落ちている可能性がある。日中に温度が上がると、雪解け水が凍って根が窒息死する恐れもある。十勝農業改良普及センターは「天候や畑の状態を注意深く見守ってほしい」と呼び掛けている。