テキーラの供給過剰で、原料のアガベ価格が大暴落

まあ…あまり、日本などとは関係ある話ではないのですが、アガベ価格は 2022年より 7割近く価格が暴落していて、こういうことも起きるのだなあと思った次第です。テキーラの原料であるアガベは以下のような多肉植物です。


tanoshiiosake.jp





テキーラの供給過剰が悪化し、アガベ価格の大暴落が発生

zerohedge.com 2025/01/15

The Great Agave Bust Unfolds As Tequila Oversupply Worsens

メキシコのテキーラ在庫は米国などの主要市場で需要が鈍化する中、5億リットルを超えて急増し、同国の年間生産量に近づいている。供給過剰の危機は、25年前のドットコムバブル崩壊以来、アガベ価格の2度目の暴落サイクルにつながっている。

ゴールドマンのオリビエ・ニコライ氏はは、アガベの価格は 2022年のピークから 73%下落したと述べた。これは 25年前のドットコムバブル崩壊時と同じような急落だ。

メキシコのテキーラ規制委員会が フィナンシャル・タイムズに提供したデータによると、業界には 2023年末までに樽で熟成中か瓶詰め間近のテキーラが 5億2500万リットル在庫されている。2023年に生産される 5億9900万リットルのテキーラのうち、約 6分の1が在庫として残っている。

「販売される量よりも蒸留される新酒のほうがはるかに多く、在庫が積み上がり始めている」とバーンスタインのアナリスト、トレバー・スターリング氏はメモに記した。同氏は、在庫レベルが上昇しているのは需要の減少と新たな蒸留所の稼働開始によるものだと述べた。

スターリング氏は「テキーラ業界は 2025年に非常に不安定な状況に陥るだろう」と警告した。

テキーラ規制協議会のラモン・ゴンザレス会長は「現在、業界が必要とする量の数倍の供給過剰がある」と語った。

供給過剰の状況は、過去 18か月間需要が落ち込んでいる中で起きている。新型コロナのパンデミックによる酒類ブームは、資金難の消費者が高級酒類を買えなくなったため、ほぼ衰退した。