その後のクリスティ・ローラ・グレースさんの見解

以下の記事で少しふれた話の後のクリスティ・ローラ・グレースさんの投稿です。

ナノボットやグラフェンなどの度重なる陰謀論的存在の登場で「実際の有害性」がますます希薄にさせられていく情景を見て
In Deep 2024年9月9日

この投稿に出てくる「質量保存の法則」というのは、物理の鉄則であり、かつては「物質不滅の法則」と呼ばれていました。初めてこの概念を知った12年前の記事はこちらにあります。子ども向けの科学本で知りました。


2024年9月9日のクリスティ・ローラ・グレースさんの投稿より

Christie Laura Grace

理解を深めるために、一般の人にもわかるような用語をいくつか追加しました。

まったく、終わりがありません。

ある「人々」が、顕微鏡を使って自己組織化ナノ構造を見たという「論文」を書き、多くの医師、科学者、ポッドキャスター、インフルエンサー、教師、教授、弁護士などがこの完全なナンセンスを共有し、彼らのうちのかなりの数、そして他の人々がそれを信じたようです。

大雑把に 100万回以上の視聴回数になっているはずです。

想像してみてください。ある「人々」のグループが論文を発表し、超小型のナノサイズの構造物を発見したと主張しましたが、その後、双眼鏡で火星の表面にいるアリを見つけようとするような、実体顕微鏡でその構造物を見ることができると言いました。

さらに、彼らは、水に浸すと膨張するスポンジのように、これらの構造物が魔法のように大きくなったと示唆しました。しかし、それは科学の基本ルールに反しています。

まず、質量保存の法則、つまり物質を作ったり破壊したりできないという法則によれば、これらのナノ物質が質量を増やさずに肉眼で見えるものに突然現れることはあり得ません。

適切なツールを使わずにそれを見たと主張するのは、米粒を物差しで測ったら、どういうわけかボウリングのボールと同じ重さになったと言うようなものです。

質量保存の法則のような物理法則を無視して、気づかれないようにすることはできません。

いい試みではあっても、科学はマジックショーではありません。間違った顕微鏡でそれほど大きなものを見ている場合は、レンズの汚れかどうかを確認したほうがよいでしょう。