「ガザの休戦協定は崩壊寸前」と米ポリティコが報じる





米当局者、ガザ協定は崩壊寸前と発言

POLITICO 2024/08/20

US officials say Gaza deal on edge of collapse

ガザでの戦闘を終わらせる合意は崩壊寸前であり、これに代わる明確な即時合意は提示されていないと、米国とイスラエルの当局者 2人ずつが述べた。

当局者たちによると、米国、イスラエル、エジプト、カタールが 7月に数週間かけてまとめた現在の提案は、ハマスとイスラエル双方の要求に合わせた条件が含まれているため、これまでで最も強力な合意形態だという。イスラエルは署名したが、ハマスは公式声明で、この合意を受け入れないとしている。

このため、ハマスとイスラエルが対立し、戦闘を終わらせたり人質を本国に連れ戻したりする明確な道筋がないことから、今回の提案も以前の提案と同様に失敗するのではないかと米当局者はますます懸念していると当局者は述べた。

これは米国当局が公式に発表しているものよりはるかに悲惨な評価だ。米国当局はハマスに同意させる緊急性を強調しながらも、最近数日間、双方の同意を得るのにこれまで以上に近づいていると繰り返し述べていた。

ほんの数週間前、バイデン政権の当局者は楽観的だった。

ハマスは非公式に、提案された合意に前向きな姿勢を示していたと、米国当局者の一人は語った。ホワイトハウス内には依然として自信のある者もいるが、現在、多くの人々はハマスの公の場での発言に苛立ち、ハマスの発言が単なる大言壮語なのか、交渉戦術なのか、それとも同グループが本気で合意に反対しているのか確信が持てないでいる。

ホワイトハウスの中東問題担当上級顧問ブレット・マクガーク氏を含む交渉担当者たちは、今週カイロに戻り、合意の詳細を詰めようとしている。

しかし、ハマスを説得できなければ、交渉担当者たちは打つ手がなくなってしまうかもしれない。そうなれば、イスラエルとヒズボラ間の暴力が激化し、イスラエルとイランが直接対決する可能性が高まる。