米国の「ロシアからのウラン輸入量」が過去最大に

 

対ロシア制裁って何だったのか…。それはともかく、世界的にウランが不足しつつあるようです。フランスもニジェールからのウラン輸入が停止されています。

(参考記事)ニジェールのクーデター政権が「フランスへのウランとゴールドの輸出を停止」。ニジェールはEUにとって最大の発電用ウラン供給国
地球の記録 2023年8月1日


米国、ロシア産ウラン輸入量を2005年以来最大量に倍増

Sputnik 2022/08/24

US Doubles Imports of Russian Uranium to Largest Amount Since 2005

米国は 2023年上半期にロシアから 416トンのウランを購入しており、これは前年同期の 2.2倍で、2005年以来最大の量であるとスプートニクが米国連邦統計システムのデータを使って計算した。

2022年の最初の 6か月間で米国はロシアから 188トンのウランを購入し、2005年1月から 7月までには 418トンを購入していた。

ロシアは米国にウラン235濃縮燃料のみを供給しており、これが米国の主な「放射性」輸入品だ。

ロシアからのウラン輸入価格は 6億9,650万ドル(約 100億円)に達し、米国がデータを月ごとに分類し始めた 2002年以来最高額となった。供給コストは前年比 2.5倍に上昇し、米国のウラン輸入に占めるロシアの割合は 13ポイント増の 32%となった。

米国はまた、2023年に英国からのウラン購入を大幅に増加させており、28%増の 3億 8,310万ドルとなり、全輸入量の 18%弱に達している。

最も大幅な増加が見られたのはフランスからの輸出で、2023年の輸出は 3億1,900万ドルで、前年の 190万ドルに対して輸入総額の 15%となった。

米国の原子力発電会社はロシア製の安価な濃縮ウランに依存している。

6月、ニューヨーク・タイムズは、米国の原子力エネルギーの半分以上を生み出す核燃料を購入するために、米国企業がロシア国営原子力企業ロスアトムに約 10億ドル(約1450億円)を支払っていると報じた。