ベトナムのホーチミン市で、燃料不足によりガソリンスタンドが次々と閉鎖

 


ベトナムのガソリンスタンドは、広範囲にわたる不足により閉鎖を開始した

zerohedge.com 2022/11/07

Vietnam Gas Stations Start To Close Due To Widespread Shortages

ベトナム経済のエンジンとして知られるホーチミン市で、燃料不足により、ガソリンスタンドが営業停止を余儀なくされている。

製油所はガソリン増産に向けて動いているが、日経アジアによると、ベトナムが石油危機の背後にある根本的な問題を完全に解決するには時間がかかるだろう。

ベトナム政府は 10月中旬、2つの製油所に対し、国内需要を満たすために可能な限り生産量を増やすよう求めた。政府はまた、販売業者にガソリンスタンドへの配送を早めるよう要請した。

ベトナム最大の国営石油会社であるペトロベトナムは、中部クアンガイ省にあるズンクワット製油所の稼働率を 107%から 109%に引き上げることで対応した。

日本の出光興産が主要な権益を保有する北部タインホア州のニソン製油所では、原油を輸入するための十分な資金を調達できなかったため、年初に生産を大幅に削減しなければならなかったが、4月以降は、製油所はほぼフル稼働している。

しかし、これらの措置は、大きな危機を解決するにはすでに遅すぎたようだ。彼らには売るものがない。

この理由の 1つは、事実上、政府がガソリン価格に上限を設けているため、卸売業者がコストの上昇を転嫁できていないことだ。小規模な卸売業者は特に大きな打撃を受けており、利益があまりにも乏しくなりすぎて、ステーションへの供給を思いとどまらせている。

ガソリンスタンドが一時的に閉鎖されているもう 1つの理由は、ホーチミン市が位置し、石油および石油化学製品に対する国の需要の約 45%を占めるベトナム南部に製油所がないことだ。

首都ハノイでも、燃料不足がすぐに北部に広がることを恐れて、市民たちはガソリンスタンドに殺到している。

「他のガソリンスタンドは閉鎖されました」と、疲れた様子の通勤者ナム氏は、バイクに燃料を補給しながら言った。「ここでは、 20分待った後、ガソリンを得られました」

ベトナムではバイクが通勤や通学の一般的な手段であるため、ガソリンの状況が多くのベトナム人の日常生活を妨げている。