ポルトガルで観測史上最高の46.3℃を記録。スペインでも各地で観測史上最高の気温に

 

(※) 作物……大丈夫なんでしょうか。

(参考報道) EUの収穫が近づくにつれ、熱波はフランス、スペインの小麦にリスクをもたらす (英語 / Reuters 2022/06/18)


欧州覆う異常な猛暑 ポルトガルで46度超観測 各国が厳重警戒呼びかけ

時事 2022/07/15

欧州西部が熱波に覆われる中、スペインやポルトガルで13日にかけ、40度を超す記録的な猛暑が観測された。

スペイン気象庁によると、同国北西部オウレンセの気温は12日、観測史上最高の43.2度に達した。

気象統計学者マックス・ヘレラ氏によると、13日にはスペインのサモラで41.1度を記録。同じ日にソリアは38.7度を記録した。

ポルトガル中部ロウザンの気温は観測史上最高の46.3度に達し、首都リスボンでは7月としては最高の41.4度を観測した。

気温はさらに上昇が予想され、スペイン気象庁によると、同国西部から南部にかけては45度前後に達する見通し。14日は最も気温が高くなると予想している。

ポルトガルのアントニオ・コスタ首相は記者団に対し、異常気象に関して14日は「最も深刻な日」になりそうだと述べ、これまで以上に注意するよう国民に呼びかけた。危険が高まっていることを受け、「警戒状態」は17日まで延長するとした。

…猛暑は現在、スペインやポルトガルがある欧州南西部のイベリア半島でピークに達しており、数日後には北部や東部にも到達する見通し。

英気象庁は17日に向けて極度の高温に備えるよう促す異例の警報を出していたが、18~19日にかけても30度台半ばの猛暑が予想されるとして、警戒警報を延長した。

今回の猛暑では、英国の観測史上最高の38.7度を超える可能性もあると英気象庁は予想。所によっては週末から週明けにかけ、最高気温が40度を上回ることも予想されるとしている。

この影響で、弱者だけでなく幅広い層が健康被害や生命の危険にさらされる恐れがあると気象庁は指摘し、海や川に出かける人が増えれば水難事故のリスクも増大するとして警戒を促した。

道路の表面が溶けて通行できなくなったり、鉄道や空の便に遅れが出たりする可能性もあるとしている。