(参考記事)世界経済フォーラムの元会長クラウス・シュワブ氏が「倫理上の不正行為」で調査を受けている
BDW 2025年4月23日
世界経済フォーラムは崩壊の危機に瀕しているようだ
dossier.today 2025/04/24
The World Economic Forum appears to be on the brink of collapse
現代で最も悪名高い世界的な組織のひとつに対する打撃は続いている。
かつては世界で最も権威のある国際ネットワーキング(そして進歩的な政治主張)団体であった世界経済フォーラム(WEF)は、組織全体を崩壊させる恐れのある危機に直面している。
世界経済フォーラムの創設者であり、50年以上にわたり無敵の座に君臨してきたクラウス・シュワブ氏が、4月20日に予告なく同組織を辞任した。これは関係者を驚かせ、スイスのダボスで毎年開催される世界経済フォーラムの主催機関で一体何が起こっているのか、多くの憶測を呼んだ。
舞台裏で何が騒動を引き起こしていたのか、今や分かった。
世界経済フォーラムは、長年にわたり同組織と密接な関係にあったシュワブ氏とその妻ヒルダ氏に対する多数の重大な疑惑を内部告発者が告発したことを受けて、シュワブ氏に対する調査を開始したことをウォールストリートジャーナル紙が報じた。
内部告発者はまた、シュワブ家が世界経済フォーラムの資金を使って豪華な邸宅を購入し、組織の口座から数千万ドルを引き出し、それを私的使用のみのために維持していたと主張した。
報道によれば、シュワブ氏は容疑を否定しているが、同氏が辞任した 4月20日、WEF理事会は同氏が理事会で発言することを拒否したという。
「先日の発表に続き、88歳を迎えるにあたり、私は会長および理事会メンバーの職を即時退任することを決定しました」とシュワブ氏は 4月21日に発表した声明で述べた。
一方、WEF理事会はシュワブ氏の後任を探している間、ネスレ元CEOのピーター・ブラベック=レッツマット氏を暫定会長に任命した。
WEFは、COVID-19 のヒステリーがピークを迎えた時期に、シュワブ氏が創設したこの組織が、世界の進歩主義エリート層の物語とアイデアの発信地としての地位を固めた。
シュワブ氏が毎年開催するダボス会議では、「グレート・リセット」や「エネルギー転換」といった世界的な物語が、WEFとそのパートナー団体の協力を通じて生み出され、発展させられた。
しかし、ドナルド・トランプ大統領の2期目が始まった今、権力を掌握し、西洋諸国やその他の国々に反人類的な政策を押し付けるために使われてきた気候に関するストーリーやその他の権威主義的なトロイの木馬の物語に対する世界的な合意はもはや存在しない。
ダボス会議はかつて、一流企業の経営幹部や世界のリーダーにとって必須の会議だった。
しかし、2025年の会議はまったく大きな話題にならず、世界の実力者の多くが数年ぶりにダボス会議を欠席した。
シュワブ氏の緊急辞任と調査を受け、WEF は創設者でありイデオロギーの要であるクラウス・シュワブ氏を失って、急速な改革(そして資金調達メカニズムの再構築)を目指している。
クラウス・シュワブ氏は世界経済フォーラムと実質的に同じ意味を持つ。シュワブ氏が創設し、50年以上にわたり率いてきた組織から彼を切り離すことは、仮にそれが可能だとしても、至難の業となるだろう。