マーケットウォッチは、900億ドル(約13兆円)の損失がでる可能性があると書いていました。
以下は、各地域からのアメリカへの観光客数の推移です。
2023年からのアメリカへの観光客数の推移
BDW
ヨーロッパからアジアにいたるまで、観光客はアメリカを避けている。減少の原因は
msn.com 2025/04/23
From Europe to Asia, tourists are skipping the US — here’s what’s driving the decline
2025年に入って以来、海外からの観光客はアメリカを敬遠する傾向が強くなっている。
それは単に金銭的な問題だけではない。厳しい言葉遣いから厳格な政策まで、歓迎的な旅行先としてのアメリカのイメージは深刻な打撃を受けている。
最近の報告によると、憂慮すべき傾向が見られる。
今年の世界全体の米国への旅行者数は 5%以上減少しており、この傾向が続けば観光産業は 640億ドル (約 9兆円)の打撃を受ける可能性がある。
この落ち込みは、ほとんどの国がパンデミック後の観光業の回復傾向にある時期に起きた。
アメリカの何が敬遠されているのだろうか?
専門家たちは、これにはいくつかの要因が影響していると考えているが、リストのトップは貿易摩擦、予測不可能なビザ政策、およびドナルド・トランプ政権の移民および社会問題に対する強硬姿勢の復活だ。
これらの要素により、特にヨーロッパ、アジア、およびラテンアメリカからの海外旅行者は、アメリカへの旅行を予約する前に再考している。
たとえば、カナダは、長年のアメリカの観光同盟国だが、2025年2月だけでアメリカへの訪問者数が 23%減少した。
これは単なる偶然ではない。トランプ政権がカナダのアルミニウムと鉄鋼への関税を復活させた後、カナダの指導者は国民に「カナダ国内で休暇を過ごす」ように呼びかけて対応した。
ひとつの旅行データは、そのメッセージが国民に届いたことを示し、カナダからアメリカへの夏の航空券の予約は 70%も大幅に減少した。
ヨーロッパの旅行者も同様の考えを抱いている。2024年12月に実施された調査では、ヨーロッパとアジアの 16カ国からの回答者の 3分の1以上が、現トランプ政権下では米国を訪れる可能性が低いと回答した。
その理由は、国境での監視、ビザ手続きの一貫性のなさ、そしてアメリカがかつてほど安全で包摂的ではないという感覚への懸念だった。