アメリカのDNA検査会社「23andMe」が破産申請

(参考記事)お前は「23andMe」、オレは「self23」: 遺伝子配列決定産業の支配者が子どもたちの機械化を目指しているトランスヒューマニズム戦争の構図に思う自らの悪魔性
In Deep 2021年6月28日





DNA検査会社23andMeが破産申請、売却へ。入札失敗でCEOが退任

reuters.com 2025/03/24

DNA testing firm 23andMe files for bankruptcy to sell itself; CEO leaves after failed bids

遺伝子検査会社 23andMe は 3月23日、時価総額 5000万ドル (約 75億円)の同社を売却するため米国で連邦破産法11条の適用を申請し、共同創業者兼 CEO のアン・ウォジスキ氏が複数回の買収提案の失敗を受けて辞任したと発表した。

唾液を使った検査キットで顧客の祖先を知る手助けをする 23andMe は、 11月に発表した再編計画の一環として、従業員の約 40%にあたる 200人を削減し、すべての治療法の開発を中止した。

暫定的に最高財務責任者(CFO)のジョー・セルサベージ氏に交代するウォジスキ氏は、昨年4月から買収を主張してきたが、23andMe の取締役会に拒否されてきた。

彼女の最後のオファーは今月初めに1株当たり 0.41ドルだったが、これはそのオファーのプライベートエクイティパートナーが取締役会の拒否後に撤退したため、前月のオファーから 84%の値下げとなった。

データによると、最新の提案では 23andMe の価値は約 1100万ドル (約 16億円)と評価されたが、これは現在の価値 5000万ドルを下回り、2021年の上場時の時価総額 35億ドル (約 5200億円)からは程遠いものとなっている

23andMe は再編の 1カ月前、 2023年のデータ漏洩で個人情報が漏洩した 690万人の顧客のプライバシーを保護できなかったとして起こされた訴訟で和解するため、3000万ドルを支払い、3年間のセキュリティ監視を提供することに同意した。