BRICSが独立した金融システムの立ち上げと、新たな単一通貨の導入の検討を発表





BRICS が独立した金融システムを立ち上げる

RT 2024/07/07

BRICS to launch independent financial system – Moscow

ロシアの北京駐在大使は、新たな単一通貨の導入も検討されていると述べた。

ロシアのイーゴリ・モルグロフ駐中国大使によると、BRICS 経済圏の国々は現在、第三者の支配から独立した金融システムの立ち上げに取り組んでいる。

ロシアと BRICS 諸国との自国通貨による取引量は継続的に増加していると、モルグロフ特使は 7月6日、北京で行われた第12回世界平和フォーラム(WPF)で語った。特使は、ロシアと中国の貿易額は 2400億ドル(約 38兆円)に達し、決済の 92%がルーブルと人民元で行われていることを強調した。

RIA 通信によると、同大使は「我々はドルが支配する空間から脱却し、真に独立した金融システムのためのメカニズムとツールを開発している」と述べた。

モルグロフ氏はまた、新たな単一通貨の導入はまだ先のことだと述べたが、最近拡大し、現在はブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、エチオピア、イラン、エジプトで構成されている同グループは「この方向に向かっている」と強調した。

ロシアのイワン・チェベスコフ財務副大臣は先月、ロシアは BRICS 加盟国の中央銀行と協力して決済・支払いインフラの構築に取り組んでいるとメディアに語った。同高官は、同経済圏が自国通貨での決済のための BRICS ブリッジ・プラットフォームの立ち上げに取り組んでいると明言した。

さらに、ロシアのアントン・シルアノフ財務大臣はロシアの日刊紙ベドモスチに対し、BRICS ブリッジは加盟国に中央銀行の自国通貨にリンクしたデジタル資産を使った決済の機会を提供する可能性があると語った。

ロシアは、2022年に国内の多くの金融機関が西側諸国の金融ネットワークから切り離された後、SWIFT の信頼できる代替手段として自国の国内決済システムを推進してきた。ロシアの SPFS 銀行間メッセージングシステムは、国内外の銀行間での金融メッセージの安全な転送を保証する。

モスクワはまた、国際パートナーとの取引をそれぞれの国の通貨で行うことで、SWIFT からの脱却に向けた取り組みを加速させている。

この傾向は、貿易決済にドルやユーロを使うのをやめた BRICS 諸国の支持をますます集めている。ロシアと BRICS 諸国との決済における自国通貨の割合は、2年前の 26%から 2023年末には 85%に跳ね上がった