バングラデシュのデング熱での死者数が、現時点で過去最多だった2022年の3倍に

 


バングラデシュは、778人が死亡している記録的なデング熱流行への対応に苦戦している

mainichi.jp 2023/09/16

Bangladesh is struggling to cope with a record dengue outbreak in which 778 people have died

バングラデシュはデング熱の記録的な大流行に苦しんでおり、専門家たちは、調整された対応の欠如が、蚊が媒介する病気による死者数を増加させていると述べている。

世界保健機関は最近、蚊が媒介するウイルスによって引き起こされるデング熱、ジカ熱、チクングニア熱、黄熱病などの病気が気候変動により急速に拡大していると警告した。

政府保健総局によると、今年これまでにバングラデシュでは 778人が死亡、15万7,172人が感染した。国連児童機関は、多くの症例が報告されていないため、実際の数はさらに多いと述べている。

これまでの最多死亡者数は 2022年で、年間を通じて 281人が死亡したと報告されている。

デング熱は熱帯地域でよく見られ、高熱、頭痛、吐き気、嘔吐、筋肉痛を引き起こし、最も重篤な場合は死に至る内出血を引き起こす。

ダッカの国営マグダ医科大学病院のモハメド・ニアトゥザマン院長は、バングラデシュは「持続可能な政策」が欠如しており、多くの人が感染症の治療法を知らないため、感染拡大への対処に苦戦していると述べた。

同氏は、当局は都市企業や地方自治体などの団体をデング熱との闘いに参加させるべきであり、研究者らは将来の流行にどのように備えるかを研究すべきだと述べた。