ヨーロッパの倒産件数が記録的な水準に急増

 


欧州の倒産件数が記録的な水準に急増

Brussels Times 2023/08/18

Bankruptcies in Europe surge to record levels

欧州大陸全体の企業がエネルギーコストの高騰と全般的な高インフレの中で事業を存続させるのに苦労しており、EU の破産件数は記録的な水準にまで急増している。

EUの公式統計局であるユーロスタットが発表した調査によると、今年第2四半期の EU の破産件数は前四半期と比較して 8.4%増加した。

この急増は 6四半期連続の増加を表しており、ユーロスタットが 2015年にデータ収集を開始して以来、EU 域内の破産件数が現在最高レベルに達していることを意味する。

欧州経済のすべての部門で四半期ごとに倒産件数が増加しており、最も打撃を受けた部門は宿泊業と食品サービス(23.9%)、運輸と倉庫(15.2%)、教育、医療、社会活動(10.1%)であった。

同調査はまた、欧州経済の中で現在、新型コロナウイルス感染症パンデミック以前より倒産率が低いのは工業部門(-11.5%)と建設部門(-2.7%)の2部門だけであると指摘した。

ユーロスタットの調査は、ベルギーの破産率がここ 5年間で最高レベルに達したことを明らかにした、ベルギーの公式統計局であるスタットベルによる最近の別の報告書に続くものである。

この調査では、6月にベルギーで合計 1,092件の倒産が記録されたと指摘しており、これは 5月と比較して 26.4%増加し、2018年10月以降のどの月よりも増加した。

ベルギーのすべての地域で 5月から 6月にかけて破産件数が増加した。フランドル地方は特に大きな打撃を受け、同国のオランダ語圏の倒産件数は 2013年10月以来の高水準に達した。

フランダース州は今年上半期の破産件数も過去最高を記録し、これまでの記録(2013年に記録)を 7.6%上回った。