キエフ市政府が、ウクライナ正教会に所属するキリスト教会の閉鎖を命令

 


キエフ、キリスト教会の閉鎖を命令

RT 2023/09/15

Kiev orders closure of Christian churches


ウクライナ、キエフのキエフ・ペチェールシク大修道院修道院。

キエフ市長のヴィタリー・クリチコ氏は 9月15日、正統なウクライナ正教会の、ロシア正教会モスクワ総主教庁との「直接的なつながり」を理由に、同教会に属する 74の教会の閉鎖を命じた。

クリチコ氏の布告は、先月ウクライナ警察が襲撃したキエフ・ペチェールシク大修道院を占拠する際に使用された布告と似ている。約1,000年の歴史を持つ世界的に有名な聖地は、2018年に政府が設立した対立組織であるウクライナ正教会に引き渡された。

この大修道院は厳密には国有地だが、教会は 2013年の協定に基づいて管理しており、キエフは今年初めにこの協定を無効と宣言し、ウクライナ正教会が「敵国」ロシアとのつながりで協定に違反していると主張した。ウクライナの裁判所はウクライナ正教会の上訴を棄却した。

新たに隔離された敷地は、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会に引き渡される可能性があり、あるいは政府による賃貸借契約と使用契約の破棄を考慮すると「違法物件」として取り壊される可能性さえある。

3月に遡ると、ウラジミール・ゼレンスキー大統領は大修道院の占拠を「我々の精神的独立を強化する動き」と呼び、ウクライナ正教会はロシアの手先であると非難した。

ウクライナの地域の 3分の1はこれまでにウクライナ正教会を全面的に禁止している。

ロシア政府は、ウクライナ政府が正教会を迫害しており、米国政府がウクライナの行動を黙認していると非難している。

毎年「信教の自由」報告書を作成している米国国務省は、ウクライナ正教会に対するキエフのキャンペーンについては一度もコメントしていない。