ギリシャの洪水で、地元知事が「洪水させるために川の堤防の開放を命令した」ことを認める

 

以下の記事で取り上げた洪水です。十数名が死亡したと伝えられています。

(記事)嵐による豪雨によりギリシャ中央部の複数の村が水没。被害実態は不明
BDW 2023年9月11日

どうやら、カルディツァ市という市を守るために堤防を開いた結果、パラマス村という村で大洪水が起きたようです。8月に中国の北京で起きたことと似ています。以下はロイターの記事です。

中国河北省で100万人近く避難、北京守るため「保水地区」へ放流(ロイター 2023/08/07)


地元知事、パラマス村を洪水させるために川の堤防の開放を命令したことを認める

keeptalkinggreece.com 2023/09/14

Local governor admits to have ordered opening of river embankment to flood Palamas village

カルディツァの副地域知事は、暴風雨ダニエルがギリシャ中央部を襲った夜に、カレンツィス川の堤防の開放を命令し、その開口部がパラマス村の洪水と破壊につながったことを認めた。

この認めは、地元住民たちからの非難を裏付けるものであり、「そのようなことは決して起こらなかった」という政府の主張を否定するものだ。

地元住民は、カルディツァ市を同様の災害から救うためにパラマス村が浸水したと主張していた。

「その夜、結局、パラマス長のサケラリウ氏から電話があり、『コスキナスが洪水になっているので堤防を切らなければならない』とのことだった」とコスタス・ヌシオス副地域知事はテレビに語った。

しかし、その前日には、テレビで、堤防を開く許可を与えたことを否定し、誰がやったのかは分からないと強調していた。

ヌシオス氏は、10年間市長を務め豊富な経験を持ち、川がどこへ流れて行き着くのかを知っているサケラリウ市長を信頼しており、自らも同意したと述べた。

ある土木作業員が以前、堤防に切り込むよう命じられたとメディアに語っていたことを思い出す。

ヌシオス市長は、この地域に滞在した4年間で「残念ながら洪水防止計画はなく、すべては実際の経験と過去に起こったことによってうまく機能している」と不満を述べた。