ヨーロッパでのサル痘感染確認が100人超に

 

(※) なんか、また始まったんですね。


欧州でサル痘拡大、100人超感染か WHO20日に緊急会合

ロイター 2022/05/20

欧州でサル痘の感染が広がっている。20日には、ドイツやベルギー、フランスなどで初感染が報告され、欧州全域ではこれまでに100人超の感染および感染疑い例が確認されている。

サル痘は数週間前から英国、スペイン、ポルトガル、イタリアのほか、米国やカナダ、オーストラリアでも感染が報告さている。

世界保健機関(WHO)は20日、緊急会合を開き、サル痘の感染状況を巡り協議する。

ベルギーでは初めて2人の感染が確認され20日に保健専門家による会合が開かれる。

2人は別々の都市で診断されたが、地元放送局VRTNWSによると、2人は同じパーティーに出席していた。

国立公衆衛生研究所Sciensanoの専門家は、「もっと多くの患者が出ると予想している」としつつ、今のところウイルスの拡散を抑制できると確信していると述べた。

ドイツの軍医療サービスは20日、初の感染者を19日に確認したと発表した。患者にはサル痘の症状である皮膚の病変がみられるという。

ラウターバッハ保健相は、手元にある情報に基づくと、ウイルスは簡単に広がるものでなく、衛生当局が迅速に対応すれば流行は食い止められるとの認識を示した。

フランス保健当局も、パリ都市圏で初の感染者を確認したと発表。オランダ保健当局も数人の感染疑い例を確認したと明らかにした。

[コロナ再拡大の台湾 今年の感染者100万人超える]という報道。コロナ死者数も過去最大を更新中

 


ourworldindata.org


コロナ再拡大の台湾 今年の感染者100万人超える

テレ朝news 2022/05/20

新型コロナウイルスの感染が再拡大している台湾で今年に入ってからの感染者数が100万人を超えました。

台湾当局は20日、新たに8万5720人が新型コロナウイルスに感染し、49人が死亡したと発表しました。

2022年1月からの感染者数の累計は100万人を超えました。

台湾当局は社会・経済活動と感染対策の両立を目指してワクチンを3回接種している人への隔離を免除するなど水際対策を緩和しています。

一方で、感染の拡大を受け、来週から一部の地方で高校生以下のオンライン授業を実施することなどが決まりました。

また、重症化を防ぐため高齢者への4回目のワクチン接種を始めました。

オーストラリアでもサル痘感染が確認される

(関連報道) イギリスのサル痘の症例が9人に増加。そして、いつのまにかサル痘が「性感染症」になっている… (022年5月19日 )


「サル痘」感染初確認=豪

時事通信 2022/05/20

オーストラリアで初となる「サル痘」の感染が20日、確認された。保健当局によると、英国から16日に南東部メルボルンへ帰国した30代の男性の感染が判明した。さらに、シドニーでも最近欧州に渡航した40代の男性の感染が疑われている。 

[世界で続々報告 子どもの急性肝炎 原因不明で発症の75%が5歳以下]という報道

 

(参考資料) アストラゼネカ社コロナワクチンの成分

・有効成分 : ChAdOx1-S (遺伝子組み換えされた新型コロナウイルスのタンパク質ゲノム)

・遺伝子組換え型の複製欠損チンパンジーのアデノウイルス(ベクター / このウイルスで DNA を細胞まで運ぶ)

記事「ワクチンには何が含まれているのか…」(In Deep 2021/06/05)より


世界で続々報告 子どもの急性肝炎 原因不明で発症の75%が5歳以下

AERA 2022/05/20

原因不明の子どもの急性肝炎が世界各地から報告されている。原因についてはさまざまな調査が進んでいる。子どもは自分では体調の悪さを訴えにくいので、周囲の大人が子どもの様子に注意したい。AERA 2022年5月23日号から。

世界保健機関(WHO)は10日、昨年10月以降、原因の分からない急性肝炎を発症した16歳以下の子どもの数が世界で348人に達したと発表した。

WHOが子どもの急性肝炎のアウトブレーク(集団発生)を知らせる警告を出したのは今年4月15日だ。きっかけは、同月5日の英国からの報告だ。英国北部のスコットランドで、5歳以下の10人が重い急性肝炎を発症し、原因が不明だった。全員、基礎疾患のない健康な子どもだった。

肝臓は、脂肪の消化に必要な胆汁(たんじゅう)を分泌したり、血液に必要なたんぱく質などを作ったり、体内に入ってきた毒素を中和したり、健康な生活を送る上で欠かせない多くの働きを担う。肝臓に炎症が起きて十分に働かなくなる状態が肝炎だ。急性と慢性があり、炎症が半年以内に治まるものを急性肝炎という。

英国では163人

急性肝炎の主な原因は肝炎ウイルスへの感染だ。それ以外に、自己免疫疾患や薬剤アレルギーが原因で起こることもある。

WHOに4月5日に報告されたスコットランドの10人のうち9人は今年3月、1人は1月の発症だった。全員、肝炎ウイルスに感染していなかった。

スコットランドでの原因不明の子どもの急性肝炎発生を受け、英国は全国的に調査を始めた。2022年1月以降4月8日までに、主に10歳以下の74人が原因不明の急性肝炎を発症していることがわかった。

英国からの報告を受け、WHOはアウトブレークの警告を出すと同時に、各国政府に対し、21年10月以降の16歳以下の子どもの原因不明の急性肝炎の発生状況を調べて報告するよう求めた。以来、各国からの報告が相次いでいる。

厚生労働省によると、5月5日時点で、日本国内では原因不明の急性肝炎を起こした子どもが7人いた。

米疾病対策センター(CDC)によると、5月6日時点で109人の急性肝炎が確認された。5人(4.6%)が死亡していた。

最も報告数が多いのは英国からだ。5月6日に英国健康安全保障庁が公表した報告書によると、今年1月から5月3日までに16歳以下の163人が原因不明の急性肝炎を発症した。

報告が多いのは3~5歳だ。英国全体では75%超が5歳以下。118人の発症者がいるイングランドは3~5歳が66人(55.9%)を占め、年齢の中央値は3歳、男女比は半々だった。

英国の163人のうち11人(6.7%)は、肝臓がほぼ機能しなくなる肝不全になり、肝臓移植を受けた。亡くなった子どもはいなかった。

アデノ流行の報告

子どもの急性肝炎の原因として現時点でもっとも有力視されているのは、風邪の症状や胃腸炎などを起こすアデノウイルスへの感染だ。一部の国から、急性肝炎の子どもの半数以上が感染しており、アデノウイルスがここ数年に比べて流行しているという報告があるからだ。

英国では、調べた126人のうち91人(72.2%)でアデノウイルスへの感染が確認された。

一方、英国の感染症の発生動向調査では、21年10月以降のアデノウイルス感染症の発生頻度(ひんど)が過去5年間でもっとも高くなっていた。特にその傾向は、便など、消化器系の検体から検出されたアデノウイルスで顕著だった。

アデノウイルスはA~Gまでの7種類に分類され、80以上の型がある。のどや鼻などの上気道に風邪の症状を起こすものや、結膜炎など目に症状を引き起こすもの、胃腸炎の原因となるものなどいろいろある。型により、体内で感染しやすい部位が目だったり上気道だったり消化器官だったりと異なる。

ブラジルで歴史的な低温。体感気温が氷点下の中で低体温症での死者も

 


《ブラジル》南極おろしで死者も=サンパウロ市で1990年以来の寒さ記録=体感気温は零下4度

ブラジル日報 2022/05/20

1990年以降で最も寒い5月となったサンパウロ市で18日朝、低体温症を起こした男性が死亡する事件が起きたと18、19日付現地紙、サイトが報じた。

低体温症による死者が出たのは市役所の認可を受け、民間団体が運営するモオッカ区の社会福祉施設で、死亡したのはイザイアス・デ・ファリア氏(66)だ。施設に近い路上で眠った同氏は、同施設で朝食をとろうと開場を待っていた。

だが朝食を受け取るために列に並んだ直後に発作を起こして倒れ、息絶えた。施設側は医療班による対応と救急車の手配を行ったが、蘇生できなかった。同氏は薄い上着しか着ておらず、倒れる前には歩行や発話が困難になる低体温症の症状を呈していたという。

同施設は路上生活者の収容施設ではないが、路上生活者にも食事を提供している。また、ファリア氏が亡くなってから数時間後には別の路上生活者が体調を崩して手当てを受けた。この男性も低体温症を起こしていた。

サンパウロ市保安局によると、ファリア氏の件は市警第8署が捜査中だ。

18日朝6時台のサンパウロ市の気温は北部サンタナ区の観測地点で6・8度とされている。この気温は5月としては1990年以降の最低気温だ。それまでの今年の最低気温は4月16日の13・1度だった。強風も吹き、市極南部などの体感気温は零下4度だった。

寒さの影響は公共交通機関にも出た。一例は同市を東西に走る地下鉄3号線で、空気圧で動くブレーキや扉が機能しなくなり、車庫に回収されたため、間引き、減速運転となったという。寒さによる死者は、サンパウロ大都市圏マウア市でも報告されている。

高波による浸水や強風による家屋損壊、停電などの被害が出ていたブラジル南部では、サイクロンがリオ州沖に抜け始め、寒さが少し緩み始めたが、山間部ではまだ1~2度台を記録している。

南極からの寒気団とサイクロンによる強風の影響は広がり、ミナス州ベロ・オリゾンテでは19日朝、1979年6月に記録した3・1度に次ぐ4・4度を記録。連邦直轄区ガマでは史上最低の1・4度を記録した。中西部を超えた寒波はアクレやアマゾニア、ロンドニアにも達し始めている。

[過去最長の黒潮大蛇行。夏の天候に影響するか?]という報道

 


過去最長の黒潮大蛇行。夏の天候に影響するか?

news.yahoo.co.jp 2022/05/19

2017年8月に黒潮の大蛇行が始まってから4年9ヶ月が経とうとしている。観測態勢が整って以来、最長の長さだ。この間、渦がちぎれて大蛇行が収まりそうに見えて、再び蛇行が大きくなるという状態が繰り返され、今後もすぐには収まりそうにない。

黒潮は、海水温の分布や海洋生態系に影響を与えるほか、天候との関係としては、東京の降雪への影響や、関東地方の夏がより蒸し暑くなるなどの研究がある。

黒潮の大蛇行が始まったのが2017年の夏。その後、豪雨がますます激しくなっている感じがしたので、試みに、太平洋側の主だった地点について、黒潮大蛇行が発生する前と後5年間平均の降水量を比較してみた。

エルニーニョやラニーニャ、顕著な台風の接近、さらに気候変動など、降水量を大きく左右する要素はたくさんあるので、黒潮の大蛇行の影響がどれほどあるのかは一概には言えない。しかし、黒潮大蛇行の発生後は、ほとんどの地点で年間降水量が大蛇行前の平均を上回り、7月だけで見ると2倍から3倍近くに達している所もあった。

一方、日本海側の地点について比較してみると、同様の傾向は必ずしも見られない。たまたまなのかもしれないが、ひょっとすると黒潮に運ばれる暖かい海水や大蛇行に伴って現れる冷水塊、大気中の水蒸気量の変化に、太平洋側の降水を強める効果があるのかもしれない。今年も黒潮の大蛇行が続く中で、まもなく梅雨を迎えることになる。

黒潮の大蛇行と降水量の増加の不思議な一致を考えると、大雨に対しては十分な備えをしておいた方がよさそうだ。

ポルトガルでもサル痘の症例が5件確認される

 

(参考記事) イギリスのサル痘の症例が9人に増加。そして、いつのまにかサル痘が「性感染症」になっている… (2022/05/19)

(参考記事) 英国保健省がイギリスで「サル痘」患者を確認 (2022/05/09)


ポルトガルのリスボンとテージョ渓谷地域で5件のサル痘の症例を確認

outbreaknewstoday.com 2022/05/18

Portugal confirms 5 monkeypox cases in the Lisbon and Tagus Valley region

イギリスで報告された確認されたサル痘の症例のフォローアップで 、ポルトガル保健省保健総局(DGS)は、5月にリスボンとテージョ渓谷地域で 20以上のサル痘感染の疑いのある症例を報告している。そのうちの5例は、サル痘であると確認された。

ほとんどが若い男性で、すべての症例が、潰瘍性病変を示している。

ポルトガル保健省保健総局は警告を特定し、この段階で、公衆衛生緊急事態センター(CESP)を通じて、これらの症例に関連するリスクの検出、評価、管理、および伝達のためのすべてのアクションを一元化する。

サル痘ウイルスはオルソポックスウイルス属であり、この病気は動物との接触、または感染者や汚染物質との密接な接触によって伝染する。この病気はまれであり、通常、人間の間で簡単に広がることはない。

ポルトガル保健省保健総局は、疑わしい症例を特定して通知することを目的として、昨日すでに医師や看護師などの医療専門家に警告を伝えている。

発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、倦怠感を伴う可能性のある潰瘍性病変、発疹、触知可能なリンパ節のある人たちは、医師の診察を受ける必要がある。

疑わしい症状に直面した場合は直接の身体的接触を控える。臨床的アプローチは特定の治療を必要とせず、病気は通常数週間で治癒し、自己限定的だ。

英国では、サル痘ウイルス感染が確認された潰瘍性病変の同様の症例が報告されている。

ポルトガル保健省保健総局は、国レベルで、またヨーロッパの機関と明確に連携して状況を監視している。