ロシア政府が、石油価格の上限導入国への供給を停止

 


価格上限導入国への石油供給を停止へ ロシア副首相

CNN 2022/10/06

ロシアのノバク副首相は5日、ロシア産の石油に価格上限を導入する予定の国への石油供給を停止すると述べた。

ロシア国営RIAノーボスチ通信は、ノバク氏が「このような手段を導入して価格制限の恩恵を受ける消費者に供給を行うことは望ましくない。市場ベースの価格メカニズムを提供する国にのみ供給を継続する」と発言したと報じた。

「我々の予算は1バレルあたり70ドル(約1万円)で組まれている。これは受け入れやすい価格であり、今日、基礎とすることができると考えている」とノバク氏は述べた。

主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)は、ウクライナに侵攻したロシアに対し、ロシア産原油の輸入に価格上限を設けて制裁を科す計画を発表した。

G7の計画では、メンバー国に対して一定の価格以上のロシアの石油貨物に対する保険、金融、その他の援助を拒否するよう求めている。上限価格はまだ決定されていない。

輪番制のEU議長国を現在務めるチェコ政府は5日、EUの第8次対ロシア制裁について合意に達したと発表。「新たな制裁では、石油価格の上限を超えた第三国へのロシア産石油の海上輸送を禁止する。関連サービスの禁止も含まれる」とツイッターで説明した。

ノバク氏は、天然ガスを輸送する海底パイプライン「ノルドストリーム2」の損傷していない支線を通じてロシアは天然ガスを供給する用意があるとも述べた。