[小惑星、地球に記録的接近 マイクロバスの大きさ]という報道

 

(※) 以下のようなことを書かれても……。

> 記録に残る中では最も地球の近くを通り過ぎる小惑星の一つという。

ああ……まあ、報道には「記憶に残る中では」とありますね。記憶だけなら仕方ないですね。

私の記憶では、もっと近くを通過した(地球の大気圏に衝突した)小惑星は、2014年1月と、2020年5月にありました。もっとあったかもしれないですけれど、覚えているのはこのあたりまでです。

それぞれ以下の記事に当時のデータと共にあります。

[記事]2020年5月5日に、「小惑星が地球の大気圏に衝突」していた
地球の記録 2020年5月6日

[記事]「元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年
In Deep 2014年01月04日

いずれにしても、今回の共同通信のもそうですが、これくらいの大きさの小惑星は、大気圏で爆発して消滅しますので、一般的には何のリスクもないです。


小惑星、地球に記録的接近 マイクロバスの大きさ

共同 2023/01/26

米航空宇宙局(NASA)は25日、マイクロバスほどの大きさの小惑星が26日午後(日本時間27日午前)に南米大陸の南端の上空約3600キロをかすめると明らかにした。

地表から静止衛星までの距離の約10分の1という近さで、記録に残る中では最も地球の近くを通り過ぎる小惑星の一つという。衝突の危険はない。

幅は推定3・5~8・5メートル。円を描くように太陽の周りを一周していたが、接近した地球の重力で軌道が変形し、周期が359日から425日になる見通し。

クリミアのアマチュア天文家ボリソフ氏が21日に発見、各地の観測で軌道が分かった。