桜島山体膨張解消せず 火山の専門家は…
KYT 鹿児島読売テレビ 2023/01/18
桜島でわずかな地殻変動が観測されてから4日。昼過ぎに爆発があったが山の膨らみは解消されていない。
ただ、桜島を観測する火山の専門家は「今の段階で恐れる必要はない」と、冷静な対応を求めている。
鹿児島地方気象台は今月14日の午前9時ごろから桜島に設置した傾斜計や伸縮計で山の膨張を示すわずかな地殻変動が観測されているため17日午前10時に解説情報を発表した。
18日午後0時15分に爆発的噴火があったが14日からの山の膨らみは解消されていないという。
今回の山体膨張について桜島で観測を続ける京都大学の井口教授に聞いた。
京大防災研究所 井口正人教授「わずかな変動はわずかな変動であって、よく見られる噴火。桜島ではよく噴火が起きるので今まで起きた噴火の程度ぐらいしか膨張していない。とりわけ大きいわけでもない」
気象台が発表する解説情報をどうとらえるか。
井口教授「火山活動に注目してもらうという意味においては意味がある。一方で防災対応がこれによって変わるわけではないので今の段階で恐れる必要はない」「情報を提供しても情報の解釈が難しくなってきているので一方的に提供すればいいというわけではないと私は思っている」
観測態勢が整った桜島だからこそ発表できる詳しい情報をどう受け取めるか私たちは常に考える必要がありそうだ。