[暗号資産は使うもの、投資してはいけない:エドワード・スノーデン氏]という記事

 


暗号資産は使うもの、投資してはいけない:エドワード・スノーデン氏

coindeskjapan.com 2022/06/13

アメリカ政府の監視システムを内部告発した米国家安全保障局(NSA)元職員のエドワード・スノーデン氏は、暗号資産に対して投資としての価値ではなく、使用における価値を見出している。

「私はビットコインを使用目的で使っている。2013年、私が匿名でサーバー代を支払うために使ったものがビットコインだ」と同氏は11日、テキサス州オースティンで開催された「Consensus 2022」にリモート出演して語った。

「テクノロジーとして見たときに、暗号資産に投資することは勧めない。そして、これがコミュニティの多くの人々が私を遠ざける理由だ」と同氏は付け加えた。

プライバシーの進歩

インターネットにおけるプライバシーの現状について、スノーデン氏は、通信内容の暗号化には大きな進展があったと考えているが、メタデータ(通信が行われたことを示す記録)にはまだ懸念が残っていると述べた。

「ハイウェイを走るスモークガラスのバンのようなものを考えてほしい。乗っている人はわからないが、どこから出発し、どこに到着し、所要時間はどれくらいかなどはわかる」

「そのレベルを誰にもわからないようにする必要がある。取引の形態を似たものにし、誰もが同じ種類のバンを運転し、人混みに紛れさせるようにする必要がある」

スノーデン氏は2013年に内部告発を行った後、アメリカからスパイ行為で起訴され、ロシアに亡命。2020年にはロシアの永住権を獲得した。

ウクライナでの戦争について質問された同氏は、戦争が始まらなければよかったと率直に語り、可能な限り早く終わることを望んでいると述べた。

「ウクライナ危機について深く話していないのは、コメントが適切に報道されないことがわかっているから。報道は、文脈を伝えようとはしない」

スノーデン氏はまた、戦争について執筆中で、いずれは著書を発表する予定と付け加えた。