日本のテレビ視聴率が急落。過去最悪を更新中

 


〝巣ごもり特需〟終焉だけじゃない! テレビ視聴率急落「もうひとつの理由」

東スポ Web 2022/06/13

2022年、テレビの視聴率が危機的状況を迎えている。民放テレビ局員によれば「どの局も個人・世帯視聴率ともにワースト記録を更新し続けている」というのだ。いったいなぜ?

動画配信サービスの台頭で、もともとテレビ離れは業界で危惧されていた。そんな中、新型コロナウイルス禍となり「20年度、21年度は在宅率が上昇。結果、コロナ前の19年度に比べ、報道番組を中心に視聴率を上げた」という。

今年3月下旬には、全ての地域で「まん延防止等重点措置」が解除された。「今年度に入り、政府も緩和策にかじを切り、飲食店での制限は事実上撤廃された。そのため日中・夜間帯に限らず、外出する人が劇的に増え、テレビ視聴率の低下となっている」

要は“巣ごもり特需”が終焉を迎えたということだ。顕著なのが連続ドラマだ。4月期の作品(シリーズものを除く)で世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が全話平均で10%を超えているのは、二宮和也主演の「マイファミリー」(TBS系)と、木村拓哉主演の「未来への10カウント」(テレビ朝日系)だけだ。他にも強力なラインアップが並んだが、軒並み低調だ。

さらにここにきてテレビ界では“新説”も出ている。ドラマだけではなく堅調だった報道番組の視聴率も下がっていることに「長引くロシアのウクライナ侵攻に、戦争の映像を毎日見せつけられるのを視聴者が嫌がり、それを視聴率低下の一因に挙げるテレビマンも出始めている」(前同)

テレビ局にとって厳しい一年となるだろう。