穀物の輸出を制限している国のリスト

 


穀物の輸出を制限している国のリスト

world-grain.com 2022/05/18

List of countries restricting grain exports growing

最近の注目の多くは、小麦の輸出を制限するというインドの決定に焦点を当てているが、食用穀物の出荷を大幅に増やす計画を宣言してからわずか数週間後、伝統的な純輸出国である他のいくつかの国も輸出を制限あるいは禁止している。

これらの決定は、ロシアの封鎖のためにウクライナが港から穀物を輸出できないことと相まって、穀物の輸入に依存している途上国にとって、記録的な高額の穀物価格と食料不安の増大をもたらしている。

国際食糧政策研究所によると、最近穀物の輸出を禁止した国のリストには、次のものが含まれる。

・アルゼンチン(2023年12月31日までの大豆油と大豆ミール)
・アルジェリア(パスタ、小麦誘導体、植物油、2022年12月31日まで)
・エジプト(2022年6月12日までの植物油、トウモロコシ、小麦、小麦粉、パスタ)
・ロシア(ヒマワリの種、小麦、メスリン、ライ麦、大麦、トウモロコシ、2022年6月30日まで)
・セルビア(小麦、トウモロコシ、小麦粉、2022年12月31日まで)
・クウェート(穀物、植物油、2022年12月31日まで)

世界の食糧供給に圧力をかけているもう一つの注目すべき禁止は、インドネシアのパーム油輸出の禁止だ。

他にも、禁止まではしていないが、穀物の輸出を制限している国がある。たとえば、カザフスタンは4月に、7月15日までに小麦と小麦粉の輸出をそれぞれ100万トンと30万トンに制限すると発表した。カザフスタンは中央アジア地域への小麦と小麦粉の主要な供給国だ。

小麦と小麦粉をカザフスタンに大きく依存しているキルギスタンは、3月に小麦と他の多くの食品の輸出を6か月間禁止すると発表した。

「戦争が続くにつれ、特に穀物や植物油の食糧不足が深刻化する可能性が高まり、より多くの国が貿易制限に目を向けるようになる」と国際食糧政策研究所は4月の報告書で述べた。