米国の農業機械の世界的な製造販売企業がランサムウェア攻撃の標的となり、事業が一時停止

 

(参考記事) 食料施設への不可解な攻撃が「世界中で起きている」ことが各国報道で判明。アメリカでは畜産管理アプリ経由での大規模なサイバー攻撃が発生… (In Deep 2022/05/01)


ランサムウェア攻撃の標的となったAGCO社

world-grain.com 2022/05/09

AGCO targeted in ransomware attack

農業機械の世界的な製造・販売企業である AGCO社は、5月5日に、一部の生産施設に影響を与えたランサムウェア攻撃にさらされたと発表した。

AGCO社は、攻撃の範囲をまだ調査中であると述べたが、会社がシステムを修復できる速さによっては、事業運営に数日間悪影響があり、すべてのサービスを完全に再開するまでにさらに時間がかかる可能性がある。

AGCO社は、データが盗まれた施設の名前を挙げていない。米国イリノイ州に本拠を置く同社は、状況が進むにつれて最新情報を提供すると述べた。

今回の攻撃は、トラクターやその他の農機具の需要が高いトウモロコシや大豆の植え付けシーズンに発生した。

2021年の Crowd Strike 社のレポートによると、同社が追跡している160のコンピューターハッキンググループのうち、13が農業業界を標的としていると特定された。

米国連邦捜査局は、2021年に米国で少なくとも8回の農業会社のハッキングが発生したと報告した。これには、ランサムウェアのハッカーが7桁(数百万ドル)の支払いを要求し、アイオワ州とミネソタ州の穀物協同組合が数週間にわたって部分的に閉鎖された事例を含む。