[韓国のコロナ重篤者の半数が2次接種完了者だった]という韓国報道

 


韓国、接種率80%の反転…重篤者の半数が2次接種完了者だった

中央日報 2022/01/17

韓国では、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種率80%を達成した先月1日以降、1カ月間で新規重篤患者の2人に1人はワクチン接種を2回目まで終えていたことが明らかになった。

同じ期間、ブースターショット(3次接種)まで打っても重篤化した人は合計23人いた。野党圏からは「政府がより精密に科学的防疫体系を用意しなければならない」という声が出ている。

16日、韓国疾病管理庁が野党「国民の力」許垠娥(ホ・ウナ)議員に提出した統計「コロナ重篤予防接種力および発生現況」によると、昨年12月31日基準で全国の累積コロナの重篤患者は合計1万1916人だった。

このうち2次ワクチン接種まで完了した人は2385人、3次ブースターショットまで打った人は23人だった。疾病庁は統計を作成してワクチン2・3次接種完了者を「ワクチン接種者」に、接種の履歴がない場合や1次接種だけを終えている場合にはワクチン「未接種群」に分類した。

この統計で目につく地点は「ワクチン接種率80%」達成以降の重篤患者数だ。

先月1日から1カ月間の重篤患者統計によると、該当期間の重篤患者2590人のうち1147人(2次完了1125人、3次完了22人)はワクチン接種者、1443人は未接種者だった。重篤患者のうち44.3%はワクチン接種者、55.7%は未接種者だったのだ。

結果的に重篤患者2.3人に1人はワクチン接種を完了した後にもブレイクスルー感染を通じて重篤な状況に置かれた。

野党圏からは「ワクチン接種者の重症化率(感染者のうち重篤患者の比率)が予想より高い」という反応が出ている。許議員は「文在寅(ムン・ジェイン)政府は防疫パス(接種証明・陰性確認制)という名目で未接種者の日常を徹底的に孤立させる副作用を招きながらも、実際に接種者もまた重篤症から守ることができなかった」と指摘した。

続いて「無理に防疫パスを強要して裁判所から『効力停止』を命じられているのが防疫政策の現住所」とし「大雑把な対処ではなく、より精密な科学的防疫体系点検が必要だ」と批判した。

韓国政府はコロナ変異株の拡散を食い止めて重症化率を低下させるための対策としてワクチンの追加接種を強力に勧告している。各種施設に導入した「防疫パス」制度もワクチン接種率を高めるための政策の一環だ。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先週、3日連続で関連メッセージを出してブースターショットの接種を促している。

文大統領は10日、青瓦台首席・補佐官会議を通じて「オミクロン株が優勢株になる前に、50代以下の3次ワクチン接種が完了するように最善を尽くさなければならない」と述べたことに続き、11日には「3次接種率の低調な50代以下の国民の接種率を高めることが被害を減らすカギ」と強調し、12日には「60代以上の高齢層の3次接種率が高まって重篤患者数と死亡者数を相当数落ち着かせることができた」と述べた。