ブルガリア、「恐怖の家」から数十人を救出
AFP 2025/06/07
Bulgaria rescues dozens from ‘houses of horrors’
ブルガリア当局は土曜日 (6月7日)、残酷な虐待を受けていた違法な介護施設2カ所から数十人が救出されたと発表した。
ゲオルギー・ゲオルギエフ法務大臣はこれらの施設を「恐怖の家」と呼び、当局者は犠牲者たちが殴打され、縛られ、鎮静された様子を説明した。
同国東部の施設から 75人ほどが救出された。施設の所有者は、月額 400ユーロ (約 6万6000円)強で「部屋を貸す」ことで、いわゆる健康センターに改造していた。
スタラ・ザゴラ地方検察庁は、5人が逮捕され、「誘拐、暴力、過失」の捜査が開始されたと発表した。
「証言によると、ある年配の女性は 4年間もこの施設から出ていなかった」と当局は声明で述べた。
「逃げようとしたもう一人の住民は捕まり、殴打され、意識不明の状態に置かれた」と声明には記されている。
法務省は、救出された人々の中には「足を縛られ、鎮静剤を投与され」、寝具もなく窓のノブが外され外界から遮断された部屋に閉じ込められていた者もいたと付け加えた。
国際機関は、欧州連合で最も貧しい国であるブルガリアの医療施設の劣悪な状態をしばしば批判している。
高齢者向けの施設の不足により、ブルガリアでは、違法なセンターが増加している。