ユニセフ:ガザのインフラは完全に破壊された
MEM 2025/05/06
UNICEF: Gaza’s infrastructure is completely destroyed
ユニセフ報道官のカゼム・アブ・ハラフ博士は 5月6日、ガザ地区の人道状況はあらゆる基準から見て壊滅的になっていると述べた。
アブ・ハラフ氏は、 テレビのインタビューで、ガザで起きていることは国際社会による実質的な行動がないまま、世界の目と耳の前で起こっている大きな悲劇だと付け加えた。
彼はエルサレムとガザ地区の違いは大きく、ガザ地区は必須セクター、特に医療セクターがほぼ完全に崩壊しつつあると指摘した。36の病院のうち、部分的に機能しているのはわずか 20~ 22カ所で、それらは病院というよりは、収容能力が限られた診療所といった状況だ。
ガザ地区外には、少なくとも 3,000人から 4,000人の子どもを含む、数千人と推定される多数の傷病者が治療を必要としている。しかし、医療避難が無秩序かつ無秩序に進められているため、治療のために避難した人の数は極めて少ない。
アブ・ハラフ氏は、ガザ地区のインフラは完全に破壊されており、水が貴重な資源となっていると指摘した。
彼は、5歳未満の子どもの約 25%が水質汚染による水様性下痢に悩まされており、75%の家庭が清潔な水を手に入れるのに苦労しており、たとえ水を見つけたとしても、調理、入浴、掃除のいずれかに使うかの選択を迫られていると指摘した。
女性たちの状況について、アブ・ハラフ氏は次のように述べた。
「私たちは 1万7000人の妊婦と授乳中の女性を対象に調査を実施しましたが、そのうち少なくとも 1000人が栄養失調に陥っており、早急な治療が必要であることがわかりました」
ハラフ氏は、妊婦の栄養失調が子どもにも影響を及ぼしており、多くが標準体重より低い体重で生まれていると強調した。
「私たちは数万人の子どもたちを調査し、少なくとも 9,000人の子どもたちが様々な程度の重度の栄養失調に苦しんでいることを発見しました。ガザでは多くの子どもたちが孤児になっており、そのうち少なくとも 41,000人が孤児で、そのうち 2,000人は両親を亡くしています」
これらの数字には、同様に壊滅的な心理的影響や教育上の損失は含まれていないと彼は指摘した。