スペインの洪水による死者数が158人に増加し、欧州最悪の暴風雨災害のひとつに

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スペインの洪水による死者数は158人に増加、欧州最悪の暴風雨災害の一つに

reuters.com 2024/11/01

Death toll in Spain’s floods rises to 158, among Europe’s worst storm disasters

スペイン東部を襲った壊滅的な鉄砲水による死者数は 10月31日に 158人に上り、救助隊は依然行方不明者の捜索を続けている。

この洪水は過去 50年間で欧州最悪の暴風雨災害のひとつとなる可能性がある。

「まだ数十人が行方不明で、死者数はさらに上回る可能性がある」とスペインの地域協力担当大臣アンヘル・ビクトール・トーレス氏は記者会見で述べた。

10月29日、バレンシア地方の一部では 8時間で 1年分の雨が降った。

この悲劇はすでにスペイン近代史上最悪の洪水関連災害となっており、気象学者たちは、このような異常気象がより頻繁かつ破壊的なものになっていると述べている。

2021年、ドイツで大洪水が発生し、少なくとも 185人が死亡した。それ以前には、1970年にルーマニアで 209人が死亡し、1967年にはポルトガルで洪水が発生し、500人近くが死亡した。

マリア・ホセ・カタラ市長が記者団に対し、救助隊が 30日、バレンシア市郊外のガレージに閉じ込められていた地元警察官を含む 8人の遺体を発見したと語った。

ラ・トーレの同じ地区では、45歳の女性も自宅で死亡しているのが発見されたという。

30日には、トイレットペーパーや水などの必需品を買い込むために、ラ・トーレからトゥリア川にかかる歩道橋を渡ってバレンシア市中心部に向かう何千人もの人々が、バッグを持ったりショッピングカートを押したりする姿が見られた。

近隣のパイポルタ市の市長マリベル・アルバラト氏は、住民は差し迫った洪水の危険について警告されていなかったと述べた。同市長は、同市では62人が死亡したと述べた。

内陸約 85キロにある、甚大な被害を受けた田舎町ウティエルでは、マグロ川が堤防を決壊し、最大3メートルの水が主に平屋建ての住宅に流れ込んだ。

ウティエルのリカルド・ガバルドン市長は、人口約 1万2000人のこの町で少なくとも6人が死亡し、そのほとんどは安全な場所に避難できなかった高齢者や障害者だったと述べた。

住民たちは 30日、トラクターに積んだ水ポンプを使って片付けを始め、子どもたちは歩道の掃き掃除を手伝った。壊れた家電製品や家具が道路の真ん中に積み上げられ、高齢者らは泥で覆われ滑りやすい道を歩くのに苦労していた。