ニューカレドニアで暴動が発生。フランス海外領土では過去数十年で最悪の騒乱

あのニューカレドニアでも暴動が起きているんですね…。





ニューカレドニア:投票変更を巡る抗議活動が続き3人死亡

Guardian 2024/05/15

New Caledonia: three people dead as protests continue over voting change

フランス国民議会が太平洋の島での投票規則の変更を承認した後、ニューカレドニアでは 5月15日も暴動が続き、店舗や学校は閉鎖されたままで、この暴動で 3人が死亡した。

ニューカレドニアのルイ・マプー大統領報道官は、死亡した 3人は先住民カナクの若者だったと述べ、情報はフランス領の警察から提供されたと付け加えた。

暴動は今週、フランスの政治家たちがニューカレドニアに 10年以上住んでいるフランス人住民に地方選挙の投票を許可する法案を採決する前に起きた。

一部の地元の指導者たちはこの措置が先住民カナクの票を薄めるのではないかと懸念している。

フランス当局は、工業地帯で 1人が射殺されているのが発見されたと発表した。

13日の夜、この変更に対する抗議活動は暴力的になり、治安部隊は発砲され、車両が放火され、店舗が略奪された。フランス海外領土では 1980年代以来最悪の騒乱となった。

これに応じて当局は厳重な警備部隊を派遣し、外出禁止令を出した。公共の場での集会を禁止し、主要空港を閉鎖した。この外出禁止令は 16日まで延長された。

フランス高等弁務官事務所は 15日、「 130人以上が逮捕された。数十人の暴徒が拘留され、法廷に引き出される予定だ」と発表した。

高等委員会は「深刻な社会的騒乱」が進行中であると述べ、企業や学校を含む公共財産に対する略奪や放火が広範に行われていると非難した。

さらに、学校は追って通知があるまで延期され、主要空港は民間航空便の運航が停止されると付け加えた。

フランスの議員たちが地方選挙の有権者を島に 10年以上住んでいるフランス人にまで拡大する法案を審議する中、不安がさらに燃え上がったが、この変更により先住民族が疎外される可能性があると批判者たちは懸念している。

長く緊張した議論の末、フランス国民議会は真夜中過ぎに 351票対 153票でこの変更に賛成票を投じた。