ダイエットドリンクを含む人工甘味料入り飲料は「心房細動を増加させる」という研究

(心房細動とは)

> 心房細動は、臨床診療で遭遇するもっとも一般的な不整脈です。心房細動とは心房が十分な収縮をせず、けいれんするように細かく震えることで脈が不規則になる病気です。このため動悸、息切れあるいは倦怠感などの自覚症状をきたします。 hosp.hyo-med.ac.jp


ソフトドリンクは心臓細動と関連している

nyadagbladet.se 2024/03/16

Lightläsk kopplas till hjärtflimmer

中国の研究によると、甘味料を含むソフトドリンクは心房細動のリスクを 20%増加させる可能性があるという。

研究者の寧建王氏は、カロリーが低い人工甘味料の飲み物を飲むことが健康的であるとは思わないでほしいと述べている。

医学誌に掲載されたこの研究は、2006年から 2010年の間に上海に住む 20万1,856人を対象に、その日に食べたものと飲んだものを記入するよう求めた。

約 10年後に、研究者たちが参加者を再調査したところ、約 9,362件の心房細動が記録されており、その人たちに共通していたのは、ダイエットドリンクを含む人工甘味料入り飲料を摂取していたことであることが判明した。

研究者たちは、ダイエットソーダやその他の人工甘味料入り飲料を週に少なくとも2リットル飲むことは、それより少ないかまったく飲まない人に比べて、不整脈のリスクを 20%増加させる可能性があることを発見した。

さらに、砂糖を加えた飲み物は心房細動のリスクを 10%増加させる可能性があることが判明した。一方、甘味を加えていない純粋なジュースを週に最大 1リットル飲むと、病気のリスクが 8%減少していた。

これらの飲み物が健康上の問題を引き起こしているかどうかを完全に確認することはできないが、しかし、この状態に対する人の遺伝的感受性を考慮した後でも、その関連性は残った。

研究者の寧建王氏は以下のように述べた。

「私たちの研究結果は、私たちの食習慣が複雑で、人によっては複数の種類の飲料を飲む可能性があるため、ある飲料が別の飲料よりも健康リスクが大きいと断定することはできません」

「しかし、これらの結果に基づいて、人工甘味料や砂糖入りの飲料を可能な限り減らすか、さらには避けることをお勧めしたいとは思います」

さらに、人工甘味料入り飲料をより多く摂取する参加者は女性であることが多く、若く、BMIが高く、2型糖尿病の有病率も高いことが判明した。

「人工甘味料を使用した低糖や低カロリーのドリンクを飲むことが健康的であるとは考えないでいただきたいです。それらは潜在的な健康リスクを引き起こす可能性があります」