中国で、遺伝子編集したブタの肝臓をヒトに移植する試みが世界で初めて行われる

心臓、そして肝臓…

(参考記事)「ブタからの心臓移植、2例目の患者が死亡 術後6週間」という報道
BDW 2023年11月2日


中国の科学者が脳死したヒトに初のブタの肝臓の移植をおこなう

zerohedge.com 2024/03/17

Chinese Scientists Implant First Pig Liver Into Brain-Dead Human

香港のサウスチャイナ・モーニングポストによると、今週、「この種のものとしては初めて」の手術で、脳死状態のヒト被験者に世界初の遺伝子編集されたブタ肝移植が移植された。

中国の科学者たちは、遺伝子編集したブタの肝臓をヒトに移植し、これが臓器不足の解決策となる可能性を秘めていると報告書は述べている。

空軍医科大学によると、肝臓は拒絶反応のリスクを減らすために改変され、脳死の患者に移植され、手術後 4日で拒絶反応の兆候は見られなかったという。サウスチャイナ・モーニングポストは、この手順が末期肝疾患の患者を大幅に支援し、肝移植に革命をもたらす可能性があると書いている。

また、中国における遺伝子編集の進歩は、医療イノベーションの幅広い進歩を反映して、植物改変の効率とアクセス性の向上を約束すると報告書は続けている。

サウスチャイナ・モーニングポストによると、肝疾患は世界中で年間 200万人の命を奪っており、中国だけでも年間最大 50万人の肝不全の新規症例を目撃していると指摘している。

種を超えて臓器を移植するプロセスである異種移植は、移植用のヒト肝臓の複雑さと希少性を考えると、特に肝臓疾患にとって有望な戦略になる可能性があると書いている。

ブタの臓器はこれまでも研究に使用されてきたが、肝臓は複雑なため、体内での効果的な統合と機能を確保するためには、補助移植などの革新的な外科的アプローチが必要だったという。

空軍医科大学は、「この観点から、異種肝移植は大きな臨床応用価値がある」とコメントしている。