ガザ難民を支援する国連パレスチナ機関への資金提供を停止する国がヨーロッパ等で相次ぐ

正式には「国連パレスチナ難民救済事業機関」というもので、パレスチナ難民を救済する目的で1949年に設立されたものです。


国連パレスチナ機関への資金提供を停止する国が増加

reuters.com 2024/01/28

More countries pause funds for UN Palestinian agency

欧州 6カ国は 1月27日、国連パレスチナ難民機関(UNRWA)の職員の一部が10月7日のイスラエルに対するハマスの攻撃に関与した疑いを受け、同機関への資金提供を一時停止した。

英国、ドイツ、イタリア、オランダ、スイス、フィンランドは 27日、イスラエルの主張を受けて、米国、オーストラリア、カナダに加え、ガザ地区の人々への重要な支援源である援助機関への資金提供を一時停止した。

UNRWA のフィリップ・ラッザリーニ事務局長は X で、「ガザのパレスチナ人は、この追加の集団刑罰を必要としなかった。これは私たち全員を汚すものだ」と語った。

同庁は 26日、複数の従業員に対する調査を開始し、これらの人々との関係を断ったと発表した。

イスラエルのイスラエル・カッツ外務大臣は、さらなる資金提供停止を奨励し、ガザでの戦闘が終息したら UNRWA を交代させるべきだと述べ、ガザ地区のイスラム過激派とのつながりを非難した。

ラッザリーニ事務局長は、9カ国による決定は地域全体、特にガザでの人道的活動を脅かすものだと述べた。

パレスチナ外務省は、UNRWA に対するイスラエルのキャンペーンと称する行動を批判し、ハマスは「シオニストの敵から得た情報に基づく」従業員契約の打ち切りを非難した。

UNRWA はイスラエル建国時の 1948年戦争による難民を支援するために設立され、ガザ、ヨルダン川西岸、ヨルダン、シリア、レバノンのパレスチナ人に教育、医療、援助サービスなどを提供している。

ガザ地区の人口 230万人の約 3分の 2を支援しており、10月7日の攻撃後にイスラエルがハマス排除を目的に開始した戦争では極めて重要な援助の役割を果たしてきた。